受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

広い世界へ、信じる未来へ
豊かな学びの体験を通して
勇気を持って挑戦できる女性に

大妻中学高等学校 校長 赤塚 宏子 先生

医系など理系志望者が増加
理系大学との連携プログラムも多彩

キャプションあり
上/校舎1階のエントランスホールには創立者・大妻コタカの胸像を設置 下/和室は、茶道部・日本舞踊部・筝曲部などの活動の場。中2の茶道(表千家)の授業もここで行われます

原田 進路学習の発展形として「大妻be ambitiousプロジェクト」という取り組みがあります。これはどのような内容ですか。

赤塚 専門性に触れたり、視野を広げたりするために、大学の先生や研究者、社会人の方々による講演会を行っています。大学の研究室を訪問する機会もあります。本校を卒業して東京科学大学に進学した先輩たちによる、学習相談会も実施しています。

原田 そうした意味では高大連携も盛んだと思います。大妻女子大学とは、進学する生徒が少なくなっているなかでも、大学の協力で中国語講座を開講していますね。

赤塚 大妻女子大学に指定校推薦で進学する生徒は、確かに少なくなりました。それでも大学の先生方は、「できることは何でも手伝うよ」と言ってくださっています。中国語講座は大学の協力を得て希望者を対象に開講しており、とても人気があります。今後はスペイン語講座の開講も検討しています。また、大妻女子大学に2025年に新設されたデータサイエンス学部の先生が、文系でもデータを扱う視点を大切にした情報の授業を担当してくださっています。比較文化学部とも、学生との交流をしようと準備を進めているところです。

 他大学との提携も広がっています。東京理科大学とは数年前から連携していて、夏休みには大学院生と本校の中学生が数学をテーマにコラボレーションする企画を実施しています。一見すると答えられそうにない自由な問題を生徒が出し、それを大学院生が考えて答えてくれるんです。とてもおもしろいですよ。本校では理系志望の生徒が増えており、現在では全体の5割を超えています。それに伴い、理系大学との連携も拡充しています。今進めているのが杏林大学、東京薬科大学、日本医科大学との交流です。

原田 最近は女子の医学部志向が高まっていますが、やはり医学部志望は多いのですか。

赤塚 社会にどのように貢献したいかを考えて、医療系を志す生徒が多いですね。本校では「大妻メディカルゼミナール」という、医療系進路を希望する生徒向けの探究講座を放課後に開いています。中3から高3までの生徒が参加し、医師の講話を聞くほか、医系英語の学習会や研究発表会も行っています。こうした活動を通して、医学部受験の勉強をする前段階として、「なぜ医師になりたいのか」という動機を揺るがないものにすることを大切にしています。

原田 医系英語や小論文、面接対策など、医学部受験に向けたサポートも手厚くしていらっしゃいますから、気持ちが固まれば心強いですね。

赤塚 最近では、大学の工学部からも「女子学生を増やしたい」という声を多くいただいています。工学系大学の協力を得ながら、「大妻メディカルゼミナール」の工学版ともいえる新たなプログラムの準備を進めているところです。

26年3月号 さぴあインタビュー/全国版:
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