さっぴーの社会科見学へ行こう!
東京都江東区夢の島の大部分を占める「夢の島公園」。緑豊かな遊歩道をはじめ、陸上競技場やバーベキュー広場などさまざまな施設があり、人々の憩いの場となっているよ。「夢熱」こと「夢の島熱帯植物館」も、このエリアにある施設の一つ。館内の温室には、生命力あふれる熱帯・亜熱帯の草木がそろっていて、異国のムードに浸れるんだ。
「夢の島」は、一時期、何の島と呼ばれていたと思う?
①ごみの島
②オリンピックの島
③ネコの島
「夢の島って、スポーツ施設がいくつもあるんだよね。ということは、あそこは昭和の東京オリンピックでいろいろな競技が行われ、『オリンピックの島』って呼ばれていたのかも」 | |
「わたしは『ネコの島』のような気がする。ネコがたくさんいる島って、全国各地にあるしね。あそこにも昔はたくさんのネコがいたんじゃない?」 | |
「なるほど。2人ともおもしろい説を出すね。でも残念。正解は『ごみの島』なんだよ」 | |
「ええっ、ごみ!? どうしてそんなマイナスイメージの名前がついたの?」 | |
「もともと夢の島は、戦前、飛行場を建設する予定で、東京湾を埋め立てて造った人工島なんだ。戦争が始まってその計画は消えたけどね。戦後間もないころは海水浴場としてにぎわい、遊園地などの建設も計画されたことから『夢の島』と呼ばれるようになり、正式に町の名前に採用されたんだ。でも、台風の被害が続いて、海水浴場は3年で閉鎖。ちょうどそのころ、東京都内でごみが急増し始めてね。1957年から10年間、都内のごみの最終処理場となっていたんだ」 | |
「ああ、だから『ごみの島』なのね。でも、今はそんな面影はまったくないよね」 | |
「もちろん。ただ、当時の様子はひどかったらしい。生ごみを焼却せずに埋め立てていたから、市街地にハエの大群が押し寄せたんだって」 | |
「ぎゃあ、絶対に嫌だよ、そんなの!」 | |
「そうだよね。それで新たに焼却炉付きの清掃工場を近くに造り、夢の島も都立公園として整備し直したんだ。それじゃ今日は、園内の『夢の島熱帯植物館』に行こう。珍しい植物の宝庫で見応えあるよ」 | |
「植物館!? いいね。わたし、植物は大好き!」 |
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