さっぴーの社会科見学へ行こう!
地球儀でいえば底とてっぺんにある南極と北極。どちらもとても寒い雪と氷の世界で、人が住むには厳しい環境だけど、それだけに学術調査にはうってつけなんだ。日本も「国立極地研究所(極地研)」を立ち上げ、各国と協力して極地の観測を行っており、その広報施設が「南極・北極科学館」だよ。館内には実物資料がたくさんあって、本物に触れながら極地について学べるんだ。
地球上の氷のうち、どれくらいが南極にあると思う?
①20%
②50%
③75%
④90%
「何となく南極のほうが北極より氷が多そうだけど、南極は大陸で、氷の下には土がある。一方の北極は、見えている氷の下に土はなくて、すべて氷。わからないなあ。結局、氷の量は同じくらい?」 | |
「どちらも極地だし、氷の量は南極と北極で50%ずつなんじゃないの?」 | |
「おお、2人ともいろいろと考えるじゃないか。でも実は、地球上の氷の約90%は南極にあるんだ。北極にあるのは10%程度だよ」 | |
「ええっ、90%が南極に!?」 | |
「どうしてそんなに差があるの?」 | |
「確かに北極も極寒の地。氷が広がっている面積は南極も北極もあまり変わらない。しかし、北極に広がっているのは海氷で、厚さは数m。これに対して南極の中心は大陸で、その上に氷が乗っている。陸地の上にある厚い氷を『氷床』というんだけど、南極の氷床の厚さは平均で2500mもあるんだよ」 | |
「えーっ、2500m? 平均で? それじゃ、北極はかないっこないね」 | |
「ははは。自然は本当にダイナミックだよね。よし、今日は『南極・北極科学館』へ行ってみよう。ここは長年、現地で観測を行っている国立の機関『国立極地研究所』の施設でね。観測の歴史に加えて、大気や氷、動植物についてなど、極地の様子も紹介しているから楽しいよ」 | |
「へえ、そんな施設があるんだ。極地の秘密が探れそう!」 |
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