さっぴーの社会科見学へ行こう!
神奈川県藤沢市にある日本大学の生物資源科学部は、自然と生物の共生について学ぶところ。東京ドーム12個分もの広大なキャンパスには、農場や食品加工実習場などもあり、日々さまざまな研究を行っているんだ。その一角に建つのが「骨の博物館」だよ。こちらはその名のとおり、「骨」をメインテーマにした博物館。大学が所有する、いろいろな動物の骨格標本などを展示して、生物の不思議を紹介しているんだ。
イヌ科に分類される動物は、次のうちのどれでしょう?※答えは一つとは限らないよ!
①アライグマ
②タヌキ
③ハイエナ
④キツネ
「まず、間違いないのはハイエナだな。長い鼻面と長い脚。あの姿はまさにイヌの仲間でしょ?」 | |
「確かに。そして、もし答えが二つなら、もう一つはキツネかな。柴犬みたいな雰囲気じゃない? きりっとした顔つきなんてそっくりだよ。この二つがイヌ科に属しているんじゃないかな」 | |
「うーん、残念! キツネがイヌ科の動物だというのはそのとおり。一方、ハイエナはイヌ科じゃないんだ。ジャコウネコ科に近い、独立したハイエナ科でね。そして、実はああ見えて、タヌキがイヌ科に属するんだ」 | |
「えっ、タヌキ!? イヌっぽく見えないけど…。じゃあ、タヌキによく似ているアライグマもイヌ科なのかな」 | |
「それが違うんだ。アライグマは独立したアライグマ科なんだ。このように、生物の分類は複雑でね。骨格をはじめ、たくさんの要素を踏まえて分けられるんだ。だから外見が似ていても、同じ科になるとは限らないんだよ」 | |
「なるほど。確かに骨格などをじっくり調べると、見た目のイメージとは違う分類になることもありそうだよね」 | |
「そういうこと。よし、それじゃ今日は『日本大学生物資源科学部博物館』へ行ってみよう。ここは別名『骨の博物館』とも呼ばれていて、骨格標本がたくさんそろっているんだ。『骨』をテーマに、生物の多様性を伝えているんだよ」 | |
「おもしろそう! さっそく見に行こう!」 |
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