受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

さっぴーの社会科見学へ行こう!

第184回 日本大学生物資源科学部博物館 骨の博物館

 神奈川県藤沢市にある日本大学の生物資源科学部は、自然と生物の共生について学ぶところ。東京ドーム12個分もの広大なキャンパスには、農場や食品加工実習場などもあり、日々さまざまな研究を行っているんだ。その一角に建つのが「骨の博物館」だよ。こちらはその名のとおり、「骨」をメインテーマにした博物館。大学が所有する、いろいろな動物の骨格標本などを展示して、生物の不思議を紹介しているんだ。

さっぴーからクイズだよ

イヌ科に分類される動物は、次のうちのどれでしょう?※答えは一つとは限らないよ! ①アライグマ
②タヌキ
③ハイエナ
④キツネ

男の子 「まず、間違いないのはハイエナだな。長い鼻面と長い脚。あの姿はまさにイヌの仲間でしょ?」
女の子 「確かに。そして、もし答えが二つなら、もう一つはキツネかな。柴犬みたいな雰囲気じゃない? きりっとした顔つきなんてそっくりだよ。この二つがイヌ科に属しているんじゃないかな」
さっぴー 「うーん、残念! キツネがイヌ科の動物だというのはそのとおり。一方、ハイエナはイヌ科じゃないんだ。ジャコウネコ科に近い、独立したハイエナ科でね。そして、実はああ見えて、タヌキがイヌ科に属するんだ」
男の子 「えっ、タヌキ!? イヌっぽく見えないけど…。じゃあ、タヌキによく似ているアライグマもイヌ科なのかな」
さっぴー 「それが違うんだ。アライグマは独立したアライグマ科なんだ。このように、生物の分類は複雑でね。骨格をはじめ、たくさんの要素を踏まえて分けられるんだ。だから外見が似ていても、同じ科になるとは限らないんだよ」
女の子 「なるほど。確かに骨格などをじっくり調べると、見た目のイメージとは違う分類になることもありそうだよね」
さっぴー 「そういうこと。よし、それじゃ今日は『日本大学生物資源科学部博物館』へ行ってみよう。ここは別名『骨の博物館』とも呼ばれていて、骨格標本がたくさんそろっているんだ。『骨』をテーマに、生物の多様性を伝えているんだよ」
男の子 「おもしろそう! さっそく見に行こう!」
24年10月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
1|

ページトップ このページTopへ