さっぴーの社会科見学へ行こう!


郷土博物館といえば、地域の歴史や文化などを学べる施設。古い道具をはじめ、暮らしに関する資料がそろっているから、地元の魅力を探るのにうってつけの場所なんだ。埼玉県さいたま市にある「埼玉県立歴史と民俗の博物館」もその一つだよ。「れきみん」の愛称でも親しまれ、所蔵する膨大な資料を基に、旧石器時代から現代までの埼玉の歩みをわかりやすく伝えているんだ。
埼玉県は、明治初期まで何の国と呼ばれていたでしょうか。
①伊豆国
②上野国
③下野国
④武蔵国
| 「ああ、江戸時代までは、今の都道府県名ではなくて、どこも『〇〇国』って呼ばれていたんだよねえ。だけど、埼玉県が何と呼ばれていたのかは知らないなあ。でも、①の伊豆国じゃないことは間違いないと思う。伊豆は伊豆半島のある静岡県でしょう」 | |
| 「②の上野国、④の武蔵国も、東京都に上野や武蔵野という地名があるから埼玉県ではない気がするけれど…。うーん、正解は③の下野国かなあ」 | |
| 「2人ともいろいろなことを考えるね。でも残念。伊豆国は確かに静岡県東部と東京都の伊豆諸島。上野国は東京都ではなくて群馬県。その東にある下野国は栃木県と群馬県の一部。つまり、④の武蔵国が埼玉県なんだよ」 | |
| 「今の県域とは全然違うんだね」 | |
| 「そう。この旧国名は古代の律令制に基づくもので、今の都道府県の範囲とは必ずしも一致していないんだ。武蔵国は埼玉県と東京都のほとんど、そして神奈川県の一部まで含んでいたんだよ」 | |
| 「そうなんだ! 武蔵国はとても大きな国だったんだね。どんな人たちが暮らしていて、どのように生きていたのか詳しく知りたいな」 | |
| 「よし、それじゃ今日は『れきみん』こと『埼玉県立歴史と民俗の博物館』に行ってみよう。ここは郷土博物館のなかでも規模が大きく、旧石器時代から現代まで、埼玉県の歩みをていねいにたどっているんだ。当然、武蔵国についてもじっくり学べるよ」 | |
| 「へえ、見応えありそうだね。楽しみだ!」 |
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