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5月の主な出来事 ちょっと詳しく知っておこう
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4日
社会5日の「こどもの日」を前に、総務省は今年4月1日現在の15歳未満の子どもの数は、前の年より約35万人少ない約1366万人だと発表した。44年連続の減少で、1400万人を下回るのは初めて。
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5月
政治1925年に「普通選挙法」が公布されてからこの日で100年。
1参照 -
8木
国際ローマ教皇庁は、フランシスコ前教皇が亡くなったことを受けて行った選挙「コンクラーベ」の結果、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿を第267代教皇に選んだと発表した。教皇名はレオ14世を名乗ることになった。
2参照 -
16金
文化国の文化審議会は大阪府吹田市にある「太陽の塔」など8件の建造物を、重要文化財に指定するよう文部科学大臣に伝えた。
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26月
社会改正戸籍法が施行され、この日以降に出生届を出す子どもの名前は「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない」という新しいルールができた。また、戸籍に登録された氏名の振り仮名が載ることとなった。
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社会
米の価格の急激な上昇を抑えるため、政府は不作になったときなどに備えて蓄えている備蓄米の放出について、それまでの「入札」から方針を大きく転換し、任意の業者との「随意契約」で行う手続きに入り、同日から受付を始めた。一部の大手スーパーでは31日から店頭販売を開始した。
ちょっと詳しく1
「太陽の塔」は1970年に開かれた大阪万博のテーマ館のシンボルとして造られました。デザインしたのは芸術家の岡本太郎氏で、高さ約70mという巨大なものです。万博終了後に取り壊されることになっていましたが、地元の小中学生までもが加わった反対運動が起こり、保存されることになりました。
ちょっと詳しく2
戸籍とは日本国民について、いつ、どこで生まれ、誰の子で、誰と結婚し、いつ亡くなったかなどの事実関係を登録し、証明する文書のこと。その人の国籍が日本であることを証明する唯一のものでもあります。
ちょっと詳しく3
米の価格の値上がりに歯止めがかからないことから、政府が選んだ方法が業者を自由に選んで契約する「随意契約」でした。業者は政府が示した価格で購入し、販売するため、米の価格はより安くなることが期待できます。これまでは業者が売りたい価格をもとに「入札」(具体的な価格を示して購入の意思表示をすること)していたので、米の価格は思ったようには下がりませんでした。
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詳しく1
「普通選挙法」が公布されてから100年
普通選挙とは?
- 一定の年齢になれば、財産(納税額)や性別による制限なく参加できる選挙のこと。
日本の選挙権の歴史
- 日本初の国政選挙が行われたのは1890年のことでした。このときに選挙権を持っていたのは、1889年に公布された「衆議院議員選挙法」により、直接国税を年間15円(現在の60万〜70万円)以上納める、25歳以上の男性に限られていました。こうした選挙を「制限選挙」といいます。
- その後、納税額の引き下げを経て、1925年に普通選挙法が公布された結果、納税額の条件はなくなりました。25歳以上の男子であれば投票できるようになったのです。ただし、まだ女性に選挙権はありませんでした。本来の意味での普通選挙が実現したのは20歳以上の男女に選挙権が与えられた1945年からです。
- そして2015年、公職選挙法が改正され、18歳以上の男女が選挙権を持つようになりました(施行は2016年)。
選挙権拡大の流れ
法律が公布・改正された年 | 有権者の条件 |
---|---|
1889年 | 直接国税15円以上を納める 25歳以上の男子 |
1900年 | 直接国税10円以上を納める 25歳以上の男子 |
1919年 | 直接国税3円以上を納める 25歳以上の男子 |
1925年 | 25歳以上の男子 |
1945年 | 20歳以上の男女 |
2015年 | 18歳以上の男女 |
聞いてみよう!
今年は6月に東京都議会議員選挙、7月に参議院議員通常選挙という大きな選挙があります。選挙とは何か、どの候補者に投票するか、それはなぜかなど、保護者に聞いてみよう。
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詳しく2
新しいローマ教皇を選出
ローマ教皇とは?
- 「キリストの代理人」とされ、全世界に約14億1000万人を数えるカトリック教会の信者の代表でもあります。
- イタリアの首都ローマの中心部にある人口約800人の小国「バチカン市国」の元首も務めます。
「コンクラーベ」って?
- 教皇が亡くなったり、途中で辞めたりすると、ローマ教皇庁では直ちに次の教皇を決める選挙を行います。これが「コンクラーベ」です。
- コンクラーベは、教皇に次ぐ地位にある枢機卿のうち、80歳未満の人たちが参加し、互いに投票し合って3分の2以上の票を得た人が出るまで繰り返し行われます。今回は2人の日本人を含む133人の枢機卿が参加しました。
- 会場はミケランジェロの「最後の審判」で有名なバチカンのシスティーナ礼拝堂です。投票の結果は礼拝堂の煙突から出る煙の色で知らせることになっています。黒い煙はまだ新教皇が決まっていないことを、白い煙は決まったことを意味します。
レオ14世はどんな人?
- 1955年9月、アメリカ・イリノイ州シカゴ生まれの69歳。本名ロバート・フランシス・プレボスト。大学で数学と哲学を学んだ後、1982年に司祭になりました。その後、南アメリカのペルーに宣教師として派遣され、ペルー国籍を取得しています。
- 教皇の名前は選出後すぐに自分で決めることができます。プレボスト枢機卿は産業革命直後の19世紀に労働者保護などを訴えたレオ13世にちなんで「レオ14世」を選びました。
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