学校説明会レポート
東海大学菅生高等学校中等部
2026年6月3日(水)
豊かな里山の自然の中で、確かな学力と変化の時代を生き抜く力を育む
東京都あきる野市にある東海大学菅生高等学校中等部は、東海大学の準付属校として、生徒一人ひとりが希望する進路の実現を支えています。地上6階・地下2階建ての校舎は「学びの城」の愛称で親しまれており、豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスで、生徒たちは伸び伸びと学んでいます。
この日のオンライン説明会の冒頭、校長の布村浩二先生は、子育てについて、「幸せな子にするのではなく、幸せになれる子を育てることが大切です」と述べました。そのうえで、想像力や好奇心・意欲、自己分析力、コミュニケーション能力、自己肯定感、自己有用感などを育むことの重要性に言及。「これらの力をバランス良く伸ばすことが、子どもたちがみずから人生を切り開く土台になります」と語りました。
教育カリキュラムは、初等学校・中等部・高等学校それぞれの発達段階に応じて構成されています。初等学校では非認知能力の育成に力を注ぎ、中等部ではそれを発展させて「生きる力」へとつなげます。そして、高等学校では、現代文明論を軸とした学びを展開し、探究活動をさらに深化させていきます。
探究学習では、生物多様性や都会型農業、地域活性化などをテーマにしたプログラムを展開。大学教授による指導や企業と連携し、魚の養殖と水耕栽培を融合させた循環型農法を学ぶアクアポニックス体験を盛り込むなど、大学や社会とつながる実践的な学びが特色です。また、アメリカのテンプル大学との交流やオーストラリア留学、世界64か国の子どもたちと交流するオンラインプログラム「With The World」など、多様な文化や価値観に触れる機会も豊富に設けられています。
ICT教育では、小3から中3までクラウド環境を活用したAI学習に取り組んでいます。AIリテラシーを学ぶだけでなく、自作の俳句をAIで画像化する活動も実施。プログラミング教育やタブレット端末を活用した課題配信など、デジタル技術を活用した学習環境も充実しています。
キャリア教育にも特色があります。メタバース空間を活用した企業訪問プログラム「PMY」では、約20社をアバターで訪問し、仕事内容や企業活動について学びます。また、パイロットや医師など多様な職業人を招く「夢育て講座」、世界の著名人の生き方に触れる「インスパイア・ハイ」などを通して、自身の将来について考える機会も設けています。
学習面では、現在の週6日制を見直し、2027年度から週5日の授業スタイルへ移行する予定です。そこでは、授業時間や学習内容を精選しながら、生徒一人ひとりの主体的な学びや探究活動のさらなる充実をめざします。また、アフタースクール制度や補習制度も整備されており、部活動後にオンライン補習を受講できる環境も用意されています。中1では約9割の生徒が利用しているとのことです。コースは、一貫進学コースと医学・難関大コースの2コース。東海大学医学部への推薦制度も設けられており、入学後の成績や面談を踏まえたコース変更も可能です。
こうした学びを支えるのが、自然に恵まれた教育環境です。学校周辺には里山や清流が広がり、広大な敷地内には人工芝グラウンドやテニスコートなどが整備され、雑木林もあります。学校前の牧場では秋川牛も飼育されており、日常的に自然に触れる環境があります。最後に布村先生は、理科実験教室や給食試食会を含むオープンスクールへの参加を呼び掛け、「本校では豊かな里山環境を生かした『菅生フォレスト』を教育の柱としています。教員と生徒のかかわりや子どもたちの表情、そして東京都内の学校とは思えない自然環境を、ぜひ実際にご覧ください」と締めくくりました。

里山の豊かな自然環境の中、これからの世で必要な感性と問いを立て生き抜く力を究めます