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学校説明会レポート

学校説明会レポート

国士舘中学校

2026年6月6日(土)

多彩な体験と日々の積み重ねで、人間力と学ぶ力を育む

国士舘中学校は、幕末期に吉田松陰が主宰した私塾「松下村塾」の精神を受け継ぐ伝統校です。1917年創立の私塾「國士舘」を母体とし、1923年に中等部が誕生。1994年の共学化を経て、現在は文武両道を掲げる中高一貫校として歩みを続けています。校舎は世田谷区の閑静な住宅街に位置し、周辺には松陰神社や豪徳寺などの史跡もあります。こうした、地域の歴史や文化に触れられる環境の下、生徒たちは学びを深めています。

オンラインで開催されたこの日の説明会では、最初に教頭の神山優子先生があいさつ。「12歳で入学した生徒たちが、10年後に社会へ羽ばたく際に必要な力を育てたい」と語りました。同校では知識の習得だけでなく、多彩な体験を通して視野を広げることを重視しています。小規模校ならではの機動力を生かし、体験型の学びを積極的に展開しているのが特徴です。

その一例が、芸術や伝統文化に触れる機会の充実です。5月には中高生全員がミュージカル『メリー・ポピンズ』を、6月には、中1・中3が落語を、中2が能楽・狂言を鑑賞します。神山先生は「多感な時期に本物の芸術や伝統文化に触れることは、将来、海外の方に日本文化を紹介する際にも役立ちます」と話しました。

続いて、入試広報チーフの河野博先生が教育内容について説明しました。同校がめざすのは、「何事にも挑戦する力を持つ生徒」の育成です。「さまざまな体験から学び、振り返りを通して次の目標を立て、新たな挑戦へつなげていく。その積み重ねによって、人と社会を支える力を身につけてほしい」と語ります。その考えの下、年間46回もの学校行事を実施し、生徒が多様な経験を重ねる環境を整えています。

学習面でも手厚い支援体制を用意しています。自学自習の習慣づくりを目的とした「オールインワン学習サポートシステム」では、毎朝、国語・数学・英語の復習小テストを実施。授業内容の定着を図ります。また、部活動のない生徒を対象に、毎日30~40分の放課後学習も行っています。これは、予習や復習、課題学習など、その時々に必要な学習に主体的に取り組む時間です。

河野先生は「1年間の朝学習と放課後学習は、約9800分もの学習時間に相当します。こうした毎日の小さな努力が『続ける力』となり、さまざまな挑戦を支える土台になります」と強調しました。さらに、専門スタッフとチューターが常駐する自習室「K-Improve」も設置されており、そこでは、生徒一人ひとりの理解度や課題に応じた学習プリントを提供するなど、個別に最適化した学習支援を行っています。

一方、人間力を育む取り組みにも力を注いでいます。中学校では、礼儀作法や相手を思いやる心を養うことを目的に、書写と武道(剣道・柔道)を週1回実施。また、日本語検定を毎年受検するほか、日常的にあいさつやことば遣いについても指導し、美しい日本語を身につけることを重視しています。

隣接する国士舘大学との中高大接続プログラムも充実しています。大学の研究室を訪問し、大学生との交流や模擬授業を体験。法学部での模擬裁判や理工学部での紙飛行機製作など、実践的な学びを通して知的好奇心を刺激し、将来の進路を考えるきっかけを提供しています。

最後に、進路状況についての紹介がありました。中学からの進学者の約半数が国士舘大学に進学します。他大学を志望する場合は、多くが総合型選抜や学校推薦型選抜などを活用して進路を実現しているとのことです。河野先生は「本校では、教育改革を進めながら、生徒一人ひとりの可能性を広げる取り組みを続けています」と述べ、説明会は終了しました。