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学校説明会レポート

学校説明会レポート

女子美術大学付属中学校

2026年6月6日(土)

美術を軸とした学びで感性と知性を磨き、世界で活躍する女性を育てる

女子美術大学付属高等学校・中学校の母体は、「芸術による女性の自立」を建学の理念の一つに掲げて1900年に創立された私立女子美術学校(現・女子美術大学)です。創立以来、美術を通して生徒の感性と創造力を育み、国際社会で活躍する自立した女性の育成をめざしています。

オンラインで開催されたこの日の説明会では、校長の石川康子先生が「智の美・芸(わざ)の美・心の美」という、同校の三つの教育理念を紹介しました。「本校は美術が好きな生徒に来てほしいと考えている学校です。ただし、もちろん、入学後は美術だけではありません。あらゆる学科の学びを大切にしながら、生徒たちは互いに助け合い、充実した学校生活を送っています」と語る石川先生。「中学入試では美術の力は問いません。美術は入学後にしっかり学んでもらうという考えです」と強調しました。

卒業生は美術・デザイン分野だけでなく、企画力や発想力を生かしてさまざまな業界で活躍しています。石川先生は「女子美は常に新しいことに挑戦し続けています。生徒一人ひとりの『好き』を大切にし、その力を十分に発揮できる学校です」と話し、毎年10月に中学・高校・大学が同時開催する女子美祭(文化祭)や学校説明会への参加・見学を呼び掛けました。

続いて、広報部主任の並木憲明先生が教育内容を紹介しました。同校ではリベラルアーツ教育を重視し、知性と感性の双方を伸ばすカリキュラムを展開しています。なかでも特徴的なのが、美術を取り入れた教科横断型の学びです。中学の国語では故事成語かるたを制作し、数学では折り紙を用いて正多面体を作るなど、各教科と美術を結びつけた授業を実践しています。

英語教育にも力を入れています。中学では美術の授業が週4時間ある一方で、英語は中1で週5時間、中2・3で週6時間と、すべての科目のなかで最も多く設定されています。「Art English」という、英語と美術を融合した独自科目もあり、そこでは、日本人教員とネイティブ教員によるチームティーチングを実施。作品鑑賞やプレゼンテーションを通して発信力を養います。

進路面では、卒業生の9割が美術系大学・学部へ進学し、そのうちの8割が女子美術大学・同短期大学部へ内部進学しています。一方、美術系以外の進路を希望する生徒には、高3の美術の授業を受験科目に振り替えられる「学科選択制度」を用意するなど、多様な進路希望に対応できる体制を整えています。

美術教育については、美術科主任の浜田涼先生が説明しました。校内には11室の美術室とCG室を備え、18名の美術科教員が在籍。絵画、デザイン、工芸・立体など、それぞれの専門性を生かして指導にあたっています。

中学の美術では週4時間のなかで、風景画・静物画・陶芸・染色・木工など幅広い表現活動に取り組みます。浜田先生によると、何より「美術が好き」という気持ちを育てることを重視しているとのこと。高校では高1では週7時間、高2・3では週10時間へと授業数が増加。高2からは「絵画コース」「デザインコース」「工芸・立体コース」に分かれ、専門性を深めていきます。

高3では、毎年3月に東京都美術館で開催する卒業制作展に向けて作品制作に取り組みます。浜田先生は「好きなことを出発点に、仲間と切磋琢磨しながら目標を実現するために努力する姿が見られます。美術教育を通して、非認知能力はもちろん、計画性や実行力も育まれています」と語りました。

最後に、副校長で入試委員長の中村晃子先生が2027年度入試について説明しました。まず、これまで2月3日に行っていた第3回入試は廃止するとのこと。これにより、2科(国語・算数)・4科(国語・算数・理科・社会)選択と面接で行う第1回入試(2月1日午前)の募集人員がこれまでの110名程度から125名程度に増員されます。一方、第2回入試(2月2日午前)は自己表現入試で、募集人員はこれまで同様10名程度です。詳細は今後公表される生徒募集要項で確認してください。