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学校説明会レポート

学校説明会レポート

桜丘中学校

2026年6月13日(土)

個別指導と絶対評価を徹底し、一人ひとりの可能性を最大限に伸ばす

古くからの文教地区である北区滝野川にある桜丘中学校は「勤労」と「創造」を校訓とする男女共学の中高一貫校です。1924年に設立された和洋女子職業学校を母体とし、2004年に共学化。2014年には1人1台のタブレット端末を導入し、翌2015年には、e-Learningに関する革新的な技術、コンテンツ、導入事例を顕彰する日本e-Learning大賞文部科学大臣賞を受賞するなど、ICTの活用にも積極的です。

この日の学校説明会であいさつに立った理事長・学校長の髙橋知仁先生は、「本校では、個別指導と絶対評価、この二つのアップデートに挑戦しています。そして、従来型の一斉授業の限界を超えるべく、積極的に活用しているのがAIです」と語ります。

特に個別指導に力を入れているのが英語教育です。スピーキングや英作文の指導にAIを取り入れ、生徒一人ひとりがAIと対話しながら何度でも繰り返し練習できる環境を構築しました。「興味・関心がまだそこにある、その瞬間に思いのままに試行錯誤できるようになりました」と手応えを語ります。その結果は英検®の取得状況にも顕著に表れました。中学を卒業するまでに、95%以上の生徒が3級を、60%以上の生徒が準2級を取得しています。

絶対評価については、「人との比較」ではなく「自分自身の前回との比較」を可視化するオリジナルのパフォーマンスシートを導入しています。これにより、「やったらできた」という小さな成功体験をていねいに積み重ねていく姿勢が、全校生徒に浸透しているのです。 「学校が果たすべき最も大切な仕事は、生徒一人ひとりを歓迎して承認し、祝福することです。そのために、生徒主導による学校行事の運営、そして学力と人格の成長を促す個別指導と絶対評価を取り入れているのです。テクノロジーを駆使して変えるべきこと、一方で変えてはいけない心意気、これをしっかり見極めて、生徒の皆さんの無限の可能性を広げていきたい」とあいさつを結びました。

続いて、広報戦略室室長の中野優先生が教育内容について詳しく説明しました。同校の教育は「興味の種をまく」「自分らしさの根を張る」「大輪の花を咲かせる」という三つのステップで成り立っています。まず、中学段階では、興味の幅を広げることを大切にします。中2では起業家精神教育プログラムを実施し、銀行の融資担当者の前で、グループごとに考えた事業計画をプレゼンテーションするなど、自分の学びが社会とどうつながっていくのかを考える機会もあります。

次の「根を張る」段階では、自分らしさを育てるための自己分析を重視します。協調性などのソフトスキルを可視化する独自の診断ツールを活用し、体育祭や合唱コンクールといった行事のたびに、みずからの成長を振り返る機会を設けています。学習面については、やるべきことや実際の成果を記録する「SSノート(Self-Study Notes)」を活用しながら、中1から自分で時間をマネジメントするトレーニングを行っています。

そして高校からは、難関大学をめざす「スーパーアカデミックコース」、英語を武器としたい生徒のための「インターナショナルリベラルアーツコース」、さまざまなことにチャレンジしながら進路について考える「アカデミックコース」に分かれます。

最後の「大輪の花を咲かせる」段階では、希望するキャリアを実現するため、学力の定着を重要な柱としています。AIを学びのパートナーとし、たとえば長期休暇の際には模試結果を分析して個別に課題を配信するなど、個別最適化を進めています。放課後の学習環境も複数あり、静かに学ぶ自習室に加え、友だちと教え合える学習室、大学生メンターから学び方を学ぶセルフスタディラボなど、タイプに合わせて選べる仕組みです。

大学進学については専門のスタッフを配置し、生徒一人ひとりの模試結果の分析、志望校までのロードマップ作成、出願戦略の立案、面接指導まで、あこがれをデータと戦略で現実に変えるサポートを実施しています。こうした試みが実を結び、2026年春は、卒業生174名のうち41名が国公立大学、45名が早慶上理に合格しています。