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学校説明会レポート

学校説明会レポート

新渡戸文化中学校

2026年6月13日(土)

「青天井の学校」を掲げ、生徒一人ひとりの可能性を広げる

子ども園から短期大学までを展開する新渡戸文化学園は、1927年に創立された女子文化高等学院を前身とする総合学園です。創立当時から「女性も男性と同じように社会で活躍できる力を育む」ことをめざしており、2010年に、それまでの東京文化中学校・高等学校から現校名に変更し、2014年に中学を、2017年に高校を共学化しました。創立者は経済学者・教育者の森本厚吉博士で、初代校長は、教育者・農学者として知られる新渡戸稲造博士。校章には、両博士が学んだアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学でも大切にされている新約聖書のことば「真理はあなたがたを自由にする」が刻まれており、学園の教育理念として、今も受け継がれています。

この日のオンライン説明会では、最初に校長の小倉良之先生が、学校教育が置かれている状況について説明しました。ある調査では、「幸せであり、活躍している人」には、早くから、学ぶ意義を理解し、探究的な学びに主体的に取り組んでいたという共通点が見られるそうです。同校では教科横断型の学びや社会とつながる探究活動、デジタル技術を活用した学習を展開。小倉先生は「課題解決力や創造性、協働性など、これからの社会で求められる力の育成をめざしています。探究を学ぶ際はその意義を理解し、みずから学び続ける力を身につけてほしい」と語りました。

続いて、教頭の奥津憲人先生が、同校の教育内容について説明しました。奥津先生は「当校は探究学習に制限がなく、生徒一人ひとりが興味・関心に応じて学びを広げていける『青天井の学校』です」と話します。実際に卒業生たちは、さまざまな探究活動やスタディツアーを通して進路を切り開いており、この日も、看護師のインターンシップ体験をきっかけに医療分野を志した生徒、牛の出産に立ち会った経験から獣医系の進路をめざした生徒、地方で第一次産業に触れたことで地域課題に関心を持った生徒など、多彩な進路の例が紹介されました。

同校の教育方針は「自律型学習者の育成」です。それを実現するための独自カリキュラムが「3C Curriculum」。これは「Cross Curriculum(教科横断学習)」「Core Learning(基礎学習)」「Challenge Based Learning(チャレンジ設定学習)」の頭文字を取ったもので、これらを融合させることで、深く広がりのある学びを実現しています。

各学期は、「なぜ学ぶのか」を考える「エンゲージ週間」から始まります。その後、単元テストで基礎学力の定着を図ります。学期の中間には、成績に反映されない「実力テスト」で現在の到達度を確認し、学期末には、小論文やプレゼンテーションを通して学びを社会や自分自身と結びつけて表現する「アウトプット型テスト」を実施しています。

毎週水曜日は、一日を通して探究活動に取り組む「探究の日」です。中学生は「ラボ」と呼ばれるチームに分かれて探究を進めます。その成果は10月の新渡戸祭(文化祭)や2月のスタディフェスタ(探究成果発表会)で展示やワークショップ、プレゼンテーションとして発表されます。

「スタディツアー」と呼ばれる修学旅行は、中学では3回、高校ではコースによって異なりますが2〜4回以上行います。奥津先生は「非日常だからこそ出会える人や体験があります。その経験が、生徒たちの目標設定力を引き出し、みずからの進路や将来について考えるきっかけになっています」と話しました。

最後に入試の説明がありました。同校では「入試で育つ」をコンセプトに掲げ、入試を受験生だけでなく、保護者や学校にとっても成長の機会と位置づけています。入試は、教科選択制を含む「筆記型」、レゴを活用した「グループワーク型」、事前に提出した動画を基に面接を行う「マイ探究型」の3種類を用意。2月1日から4日までに計6回実施され、最大3回まで受験することができます。