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学校説明会レポート

学校説明会レポート

二松学舎大学附属柏中学校

2026年6月20日(土)

「論語」の精神を受け継ぎ、ものごとの本質を読み解く「探究心」と「豊かな心」を育む

1877年に漢学者・三島中洲が創設した漢学塾「二松学舍」を母体とする二松学舎大学附属柏中学校・高等学校は、1969年に二松学舎大学附属沼南高等学校として開校し、2011年に中学校を併設する際に現校名へ改称しました。建学の精神は「己ヲ修メ人ヲ治メ一世ニ有用ナル人物ヲ養成ス」。日本に根ざした道徳心を備え、自ら考え、判断し、行動できる力を養い、社会に貢献できる真の国際人の育成をめざしています。

オンラインで開催されたこの日の説明会では、入試広報部の平田立人先生が、最初に同校の概要について説明しました。中学は、幅広い教材を土台に興味・関心を深める「総合探究コース」と、英語力と国際的な視野を生かして探究的に学ぶ「グローバル探究コース」の2コース制です。

両コースに共通して行われる探究教育は、「学習支援プログラム」「自問自答プログラム」「進路支援プログラム」の三つで構成されています。まず、「学習支援プログラム」では、予習や復習、テスト勉強など学習内容を自分で決め、1日1ページ以上の家庭学習に取り組んで提出する「365ノート」があります。ノートは担任または学年の教員に毎日提出し、教員はアドバイスなどのコメントを書いて返却します。また、「スケジュール手帳」を活用して学習計画を立て、日々の予定を管理することで、自学自習の力を育みます。教員は学習の量や質、生活リズムを確認しながら継続的にサポートし、こうした取り組みを積み重ねることで、生徒たちは学習習慣を身につけていくそうです。

学習とともに感性も育む「新聞コラム」では、毎日昼休みに朝日・読売・毎日の三紙のコラムを読み、社会情勢やさまざまな話題に触れながら、視点や考え方の違いを学び、「自問自答力」を磨きます。このほか、定期考査や学力判定テストの結果を踏まえた2者面談・3者面談、キャリアガイダンス、進路保護者会など、「進路支援プログラム」も充実しています。さらに、同校の伝統的な取り組みである「論語教育」では、中1で『論語』の素読・暗唱に取り組み、高校ではオリジナルテキストを用いて漢文を学びます。各学年の終わりには論語に関する民間の検定試験にも挑戦するそうです。

続いて、「探究学習」について詳しい説明がありました。平田先生は「知識を得るだけなら、1人でもできる時代です。それでも学校で学ぶ理由は、仲間と共に過ごす時間があり、容易に同意しない“他者”がいることです。本当に深い学びは他者との対話のなかで生まれます。歴史・世界・研究者など、自分とは異なる環境と繰り返し出合いながら、『自問自答力』を育てていきます」と話します。

同校では、手賀沼地域探究(中1・2)、自問自答研究(中2・3)、自由研究(高1・2)など、さまざまな体験学習の機会が設けられています。中1では文章の書き方や調査方法、フィールドワークの作法、読書の習慣など、探究の基礎となる技術を身につけます。中2の2学期には探究テーマと研究計画を作成し、3学期には自分の問いを明確に設定。最終的には約8000字の探究論文をまとめ、発表します。2027年度には、近隣の千葉大学柏の葉地区の田んぼで、田植えや稲刈り、国内初となる水田発電の体験も予定しています。生徒たちの探究活動は校内にとどまらず、外部が主催するさまざまなプログラムにも積極的に参加しています。

多彩な海外研修も用意されています。オーストラリア研修やカナダ研修のほか、イギリス研修では希望者がラグビー校での短期研修に参加できます。中3ではグアム修学旅行を実施し、海外研修に行って終わりではなく、事前学習として英会話や異文化理解に取り組み、事後学習では英語ブラッシュアップ講座や英語プレゼンテーションプロジェクトなども行われます。最後に平田先生は「生徒一人ひとりが安心して学び、少しずつ挑戦できる環境を大切にしている学校です。ぜひ学校に来ていただき、生徒の表情や雰囲気を感じていただければ幸いです」と結びました。