学校説明会レポート
西武台千葉中学校
2026年7月15日(水)
「武」の精神性を土台とした教育活動で知・心・体のバランスのとれた人材を育てる
千葉県野田市に広々としたキャンパスを構える西武台千葉中学校・高等学校は、1986年に高等学校、1992年に中学校が開校した共学の中高一貫校です。「若き日に 豊かに知性を磨き 美しく心情を養い 逞しく身体を鍛えよ」を校訓に掲げ、知・心・体のバランスの取れた人材の育成をめざしており、県内はもとより、埼玉県や茨城県、東京都からも多くの生徒が通っています。
オンラインで開催されたこの日の説明会では、教頭の池田有向先生が、校名の一文字である「武」の精神性について紹介しました。「本校が掲げる『文武両道』における『武』は、単なる運動能力を指すものではありません。みずからを律して高めようとする強い精神力や礼儀正しさ、他人を思いやる気持ちを表しています。中学校では、この精神を土台に、自己表現力と人間性を育んでいきます」と語り、教育の柱である「学習活動」と「体験活動」について説明しました。
同校では、中高6年間を2年ごとの3ステージに分けています。中1・2は、基礎的な知識・技能を確実に身につけ、学習習慣を定着させる「総合コース」。中3からは、高校進学を見据え、国公立大学や難関私立大学をめざす「特選コース」と、主に私立大学をめざす「進学コース」に分かれます。そして高2では、文系と理系に分かれ、進路に応じた学びを深めます。中学の国語・数学・英語は、公立中学校を13単位上回る授業時間数を確保し、先取り学習ではなく、一つひとつの内容を深く理解することを重視しています。英語と数学は習熟度別に1クラス約10名の少人数で授業を行い、「詰め込み」ではなく「繰り返し学習」と「基礎学力の充実」に時間をかけているそうです。
とりわけ力を入れているのが英語教育です。そこでは、実用性と4技能の育成をめざす「英語習得エコシステム」の一つとして、「5ラウンドシステム」を導入。これは、ネイティブの言語習得の流れを取り入れ、1年間に教科書を5回、繰り返し学ぶ指導法です。1回目は聞くことに集中し、2回目で文字を認識、3回目で音読、4回目で文法や構造を理解し、5回目には、リテリングを通して教科書の内容を自分のことばで説明します。
さらに、週1回、25分間のマンツーマンによるオンライン英会話も実施しています。また、外国人教員が常駐するオープンスペース「ISQ(インターナショナルスクエア)」では、英語面接やエッセーの指導を受けられるほか、季節ごとの異文化イベントも開催されています。加えて、「English Boot Camp」では、中1は日帰り、中2は1泊2日でネイティブ講師と英語漬けの時間を過ごします。中3ではオーストラリア語学研修やカナダ海外語学研修で実践的な異文化体験を行い、高校では希望制で11日間のホームステイや3か月間の留学プログラムも実施しています。
体験活動の代表例として池田先生が紹介したのは、地域貢献をテーマに3年間取り組むプロジェクト型学習「野田学」です。市内にある関宿城周辺での座学や巡検、えだまめ収穫体験、キッコーマンもの知りしょうゆ館の見学などを通して、地域を支える産業や自然、歴史への理解を深めます。また、大学入試改革(総合型選抜)にも対応する独自のリベラルアーツ教育として、「気象予報士養成講座」「中国語講座」「手話講座/福祉教育」なども開講しています。これらは、学年を超えて中高生が共に学び合い、思考力や課題解決力を養う機会となっています。
最後に、2027年度中学入試について説明がありました。同校では、「第一志望入試」「第1回入試」「1科目特待選抜入試」「第2回入試」の全4回を実施しており、同時出願をすると1回分の受験料で複数回受験できるほか、合格資格を保持したまま特待生をめざして再受験できる「Try制度」も設けています。第1回入試は、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅前の、柏の葉カンファレンスセンターを会場に実施されます。詳細は最新の募集要項をご確認ください。

校名である「武」に含まれる精神性、「他人を思いやる気持ち」「礼儀正しさ」「自らを律して高めようとする強い精神力」などの意味合いを教育活動全般に活かしています