歓喜と号泣の連続。開成生の情熱が燃え上がる大運動会
8人の団長が円陣を組む開会式。8色の旗が風になびき、いよいよ情熱の一日が開幕します
今年も開成生が1年間で最も熱く燃える日がやってきました。晴天に恵まれた5月の第2日曜日、大運動会の開催です。計画から準備、競技・応援の練習、当日の進行まで、すべての運営を生徒が担うのが伝統で、運動会準備委員会には、会場・衛生・演技準備・召集・巡回・報道・得点・放送という八つの係があります。審判団、審議会、記録委員会もそれぞれ組織され、1年かけて準備。生徒たちが伝統を受け継いでつくり上げる大舞台です。
午前7時10分、8色の旗を掲げ、各組代表の生徒がグラウンドに集結し、開会式が始まりました。学ランにたすき姿の生徒たちが並ぶ姿は壮観です。応援歌やエール交換、団長たちの円陣で気持ちが高まり、いよいよ開幕のときを迎えます。
紫・白・青・緑・橙・黄・赤・黒の8色の組は、中1から高3まで学年縦割りで結成。高校は1学年に8クラスあるのでクラスごとに8色の組となりますが、中学は1学年に7クラスしかないため、クラスに関係なく8色に振り分けられます。
中1の初陣となる「馬上鉢巻取り」(鉢巻を取り合う騎馬戦)では、先輩たちが後方から熱い声援を送ります。後輩が勝利すると自分のことのように飛び跳ねて喜び、「本当に強くなったな」と肩をたたく姿からは、学年を超えた深い結びつきが伝わってきます。
桟敷前での歓喜と熱狂。勝利の喜びを分かち合い、盛り上がりは最高潮に
競技は学年が上がるにつれて迫力も増します。高1の騎馬戦、高2・3の棒倒しでは、たくましく成長した生徒たちが激闘を繰り広げます。そして優勝の瞬間には、歓喜のウイニングランでグラウンドを駆け回り、桟敷前で仲間たちと抱き合います。勝っても負けても、応援してくれた仲間の前で感謝や悔しさを込めて土下座するシーンは、開成大運動会を象徴する名場面です。
競技運営にも妥協はありません。審判団は反則や勝敗を厳密に確認し、必要なら映像もチェックします。審議内容・判定結果は場内にマイクでしっかりと説明されます。今年は進行も驚くほどスムーズで、プログラムはほぼ定刻どおりに進みました。各係の段取りと手際の良さ、生徒たちの高い組織力が印象的でした。
観客席では、わが子が出場する競技を、その保護者が優先的に前方で観戦できる入れ替え制が採用されています。各組の待機場所では、高3の保護者がプラカードを持って誘導役を務め、協力して運営をサポートしています。
今年も大歓声に包まれた大運動会。生徒、保護者、卒業生、受験生親子と、ここに集まったすべての人の心を動かしたことでしょう。伝統は次の世代へと確かに受け継がれていきます。翌日から、1年後に燃える情熱の日に向けた準備が始まります。
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中1の若武者は初陣とは思えないほど勇敢。周囲で先輩たちが防具を持ってサポートしてくれます
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勝利した瞬間、棒を倒した攻撃の生徒が真っ先に駆け寄って抱き合ったのは、自陣の棒を守り抜いた守備の生徒でした
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各競技の優勝チームが喜びを爆発させるウイニングラン。大歓声を浴びてグラウンドを駆け抜けます
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悔し涙があふれる土下座。桟敷の先輩たちは「よくやった」「ありがとう」と声を掛けて号泣する後輩を抱き起こします
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ビデオ判定にもつれる大接戦。記録係が撮影した映像で厳密に着順が判定されました
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先輩が「思い切りやってこい!」と叫びます。仲間と肩を組み、声を出して士気を高め、決戦に臨みます
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各組の色を基調とした「アーチ」と呼ばれる巨大な絵が、桟敷の背後にそびえ立ちます
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得点板の横の現在時刻は10分ごとに更新され、進行予定時刻との誤差も表示。手動ですがデジタル時計のように正確です