受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 受験体験記

進学校 浅野中学校

九転十起

 僕が駒場東邦を第一志望にしたのは、文化祭に初めて行った4年生の頃だった。物理部のピタゴラスイッチ装置が面白かったためであるが、80%合格ラインの目安偏差値を見ると約60を示していて、到底叶うはずがないと思っていた。3・4年生の頃のコースは比較的高かったのだが、5年生になると、だんだん下のコースにいるようになった。なので、僕は勉強量を増やした。そうすると、6年生では、とても上のコースに入ることも多くなった。夏期講習後も、勉強を沢山し続け、駒場東邦の過去問も最終的には8~10年分程度解いた。そして、埼玉受験を迎える。

 試験を受け、自信満々で家に帰り、翌日、開智所沢中の結果を見ると、見事に「合格」の文字が並んでいて、素直に安堵感と嬉しさで満ちた。しかも8割の問題を正解し、上位10%に入った。その後は今までの復習を全て行うとともに、6年生後期にもらう「重大ニュース」の予想問題や、毎日すさまじい計算力を保つための「基礎トレ」など、様々な勉強をして、自分が苦手とする分野も潰していった。その頃には、「駒場東邦も夢じゃない」と思うようにもなった。

 2月1日、駒場東邦の試験を受けた。結構自信があった。午後の都市大付属も合格した感じがした。2日、桐朋を終えて結果を見ると、両方不合格。駒場東邦は仕方がないと思えたが、合格しないと後が不安になる都市大付属も落ち、深い悲しみに包まれた。3日、前日に受けた桐朋と東京農大第一中も自信はあったが不合格。思わず涙をこぼした。平常心を保つため、いつも通っていた校舎に家族と行き、先生と算数の見直しをした。すると、ケアレスミスが多かったことに気づいた。

 4日、2回目の東京農大第一中を終え、第二志望の浅野の結果は、なんと合格。桜が咲いた。5日はどこも受けずに済むとともに、東京農大第一中も合格。とても嬉しかった。君達も「九転十起」の心持ちで試験に臨むとよい。祈・合格。