受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 受験体験記

進学校 東大寺学園中学校

「現実逃避」を自覚した時から道が開ける

 中学受験を通して後輩の皆さんに伝えたいのは、「苦手科目から逃げず、地道な努力を継続する」という、当たり前で最も難しいことの大切さです。

 僕は6年生の夏期講習明け、算数の偏差値が40前半まで急落しました。正直、パニックになりましたが、原因は明白でした。SS特訓やデイリーサピックスのプリントに追われ、9月から11月半ばまで「基礎トレ」を完全に放置していたのです。算数が苦手になるほど新しい課題やプリントに追われて、「基礎トレ」に触れる時間がなくなりました。それに加えて、僕は得意な社会ばかりに熱中していましたが、今思えばそれは単なる「現実逃避」(笑)でした。

 よく「何事にも苦手意識を持たずに取り組もうね」という慰め風味の一見それっぽい言葉を耳にしますが、僕はそうは思いません。むしろ「自分はこれができない」と苦手意識を持つことこそが克服への第一歩だと思います。算数が苦手なら算数をやりまくる。でも、それは決して得意になるためではなく、概ねみんなが解けるであろう問題を、自分も解ける水準までもっていくことを意識することが大事だと思います。具体的には、算数は「基礎トレ」と「超図形特訓」、理社は「知識の総完成」を徹底することをお勧めします。

 特に算数はすぐには結果が出ません。だからこそ、面倒でも「基礎トレ」をコツコツ続けるべきです。私は溜まった3か月分を、年末までに終わらせるべく毎日泣きながら3ページずつ解き進め、大晦日にようやく追いつきました。この地道な積み重ねが、本番での自信に繋がりました。

 苦手な科目を直視し、対策を継続すること。それが合格への唯一の近道です。努力すれば、きっと報われます。応援しています。