受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

2026年度中学入試 受験体験記

進学校 開智日本橋学園中学校

涙の結晶

 朝、起きた。起きてからすでに緊張していた。好きな音楽を聴いて、気分を上げた後、算数の問題を解いた。朝ごはんはあまり食べられなかった。少し休んだ後、持ち物の最終確認を行い、扉を開けた。

 「いってきます」

 「いってらっしゃい」

 母と兄にあいさつをし、駅へ向かった。

 電車には、自分と同じ受験生とその保護者がたくさん乗っていた。どの人も自分より賢そうに見えた。

 電車を降りて、学校に向かう。緊張をほぐそうとしたが、あまりほぐせなかった。

 学校の教員などとあいさつをし、親と別れた。座席表をもらい、教室に入る。自分の席に座る。テキストを開いて、不安なところを見ておき、また、先生方の温かいメッセージを読み、心の支えにし、心を落ち着かせる。勉強が辛くて泣いたことや、成績が上がって喜んだことなどを思い出す。

 そして、試験の始まりのチャイムを聞き、問題用紙を開く。全体を見て、時間配分を決め、解きやすい問題から解く。このルーティーンをしたが、社会の時間で最後の数問を解け切れなかったのである。不安は残り続けたが、次の科目に集中し、試験は終わった。受かったという自信はまったくなかった。その不安は試験結果を見るまで残り続けた。

 午後の入試も終わり、家に帰る。風呂に入り、リフレッシュをしたが、疲れや不安は取れなかった。夜ごはんは味がせず、食べた気がしなかった。

 合否発表の時間がきた。家族でパソコンの前に集まる。覚悟を決めて、マウスをクリックする。パソコンには合格という字が書かれていた。家族全員で喜んだ。嬉しくて涙が出た。この喜びをいつまでも忘れないでいたい。