さぴあインタビュー/全国版
「自調自考」の実践と
「渋幕的自由」の風土が
世界で挑戦する力を育む
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 校長 田村 聡明 先生
充実のキャリア教育プログラム
海外大学への進学もサポート
上/メモリアルタワー(新棟)の1~2階の図書館。蔵書数は約6万5000冊を超え、そのうち約1万1000冊が英語の図書です
下/400名を収容できる啓発室が二つあり、年間を通して講演や学園長講話が行われています
岡本 進路指導として、6年を2年ごとに分けてきめ細かなキャリア教育プログラムを組んで実施されていますね。なかでも特徴的なのは「GLFCプログラム」だと思います。
田村 「GLFC」とは学校目標であるGlobalism、生徒に求めているLeadership、未来に向けたForesight(先見性)、そして、これらに必要なCuriosity(好奇心)の頭文字で、生徒が好きな講座を選択できる多種多様なプログラムを用意しています。講師の方に来ていただいて話を聞くものもあれば、生徒が外部機関に出向くものもあります。
岡本 大学の教授、企業や官庁の方、NPOの方による講座のほか、卒業生の方によるセミナーもたくさんありますね。
田村 先日も、日本貿易振興機構アジア経済研究所主任研究員の牧野百恵先生をお招きして、「ジェンダーについて科学的に考える:経済学の視点」というテーマで講演をしていただきました。生徒の希望で起業家講座もよく開かれています。
神田 2022年度の大学合格実績を拝見しました。東大が74名で、現役の合格率では15.5%と、首都圏ではベストテンに入る実績です。国公立大学全体では合格者が209名で、そのうち現役が136名です。これは卒業生数の39%ですから、約4割が国公立大学に現役で進学できるということになります。医学部では東大理科三類が2名、東京医科歯科大、千葉大など国公立大学の合計が41名で、すばらしい実績です。
田村 昨年、東大理科三類に初めて帰国生が合格しました。その生徒は、入学当初はなかなか勉強が追いつかなくて不安がありましたが、6年間で力をつけてくれました。医学部に限らず、帰国生は一般生と遜色ない結果を残しています。逆に海外大学への実績を見ると、多くの一般生が合格しています。
神田 海外大学にも毎年多くの方が進学されています。希望者にはネイティブの専門のカウンセラーがチームを組んで、きめ細かくサポートしていると伺いました。ありがたいことです。
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