さぴあインタビュー/全国版
祈りを重んじる全人教育を通して
人格を磨き、知性を育み、
希望の進路を実現する力を養う
白百合学園中学高等学校 校長 青木 タマキ 先生
現役合格率全国上位の医学部実績
中学入試では面接が廃止に
神田 クラブ活動は中学では全員参加で、高校でもほとんどが活動しているそうですね。
青木 高校でも9割近くが活動しています。囲碁・将棋部が強く、昨年は全国高等学校囲碁選手権大会の女子団体戦で優勝しました。そのほか、ダンス部や演劇部など、舞台発表系のクラブがとても盛んです。英語でオリジナル・ミュージカルを演じるESS部も、フランス語でミュージカルを上演するCCF部も、とても華やかなステージをつくり上げます。本校は地味なイメージがあるかもしれませんが、けっこう派手なこともします(笑)。学園祭もパワー全開で盛り上がります。エネルギーを発散できる場は大切ですし、ステージに立って人の前で演じるのはとても貴重な経験だと思います。
神田 表現力なども培われますよね。
青木 そうです。机上の学習だけではだめです。いくら成績が良くても、人の前で自分を表現できないようでは困ります。わたしも実は中高時代は演劇部に所属していました。だからステージに上がっても声が大きく、度胸もあります(笑)。
安酸 進路を拝見すると、特に医学部希望者が増えていて、実績もすばらしいですね。
神田 2023年度の国公私立大学の医学部医学科の合格実績を見ると、現役合格率が34.0%です。これは全国の女子校のなかで3位の実績です。
青木 理系進学者は増えていますが、学校から医学部進学を勧めることはありません。2024年度の現役合格率は全国2位になりましたが、人間は命あって、健康あってこそですから、健康と命を守る手助けをしたいという志を持つ生徒が多いのでしょう。外科医をしている60代の卒業生が、手術室に入る前は必ず本校で祈った「アベマリア」を唱えると言っていました。カトリック信徒ではありませんが、「自分の職業を支えるのは祈りです。神さま、マリアさまに守られていますから」と。そのように人を助けている卒業生がいるのはうれしいことです。
安酸 最後に中学入試について伺います。来年度は変更点があるそうですね。
青木 2026年度より帰国生入試、一般入試ともに面接を廃止します。帰国生入試の日程も11月と2月に変更します。
神田 面接に不安を感じる保護者の方は多いようですから、受験しやすくなったことで志望者が増えると思います。
安酸 保護者の方のなかには、併設小学校からの進学者と共に、うまくやっていけるのか心配される方もいます。学内の様子はいかがですか。
青木 併設小学校から100名以上が進学してきますが、みんな中学からお友だちが増えるのを楽しみにしています。積極的に話し掛けてくれると思いますから、すぐに仲良くなれます。仲間づくりのワークショップもありますし、クラブ活動が始まれば、同じ趣味の友だちがすぐにできますので、心配なさらず来てください。お待ちしています。
神田 根強い人気のある学園ですし、先生の温かいお話を聞いて興味を持たれた方も多いと思います。ありがとうございました。
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