受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー

「自主・自治・自律」の理念の下
学問と現実をつなぐ教育が
「行動する知性」を育む

中央大学附属中学校・高等学校 校長 安藤 浩一 先生

子どもはしっかり将来を見ている
中学受験で培った力がその土台に

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神田 「大学付属校は内部進学があるから安心」といった見方をされることもありますが、貴校のカリキュラムを見ると、生徒たちは中央大学のどの学部で何を学びたいのかを主体的に考えたうえで進学している印象を受けます。

安藤 わたし自身も保護者の立場として、その気持ちは理解できます。親としては「付属校に入れば安心」と思う部分もあるでしょう。しかし、子どもたちはそこに留まってはいません。入学してきた生徒たちと話しても「どこかの学部に進めればいい」と考えている者はほとんどいません。本校での学びを通して、興味・関心が育ち、自分の進みたい方向を見つけていくのです。保護者の視点で子どもの可能性を限定してはいけないと感じています。子どもたちはしっかり将来を見ています。

 その意味で、中学受験には大きな意義があると思います。もちろん無理をしてはいけませんが、努力を積み重ねる力や、粘り強く継続する力など、生き方の基礎となる力が養われます。中学受験で培った基礎力があるからこそ、中学・高校ではより自由な発想で将来を見据えた学びに向き合うことができます。やがて、生徒たちは自分の進みたい分野を具体的に思い描くようになり、中央大学の先輩や大学の先生に話を聞いてみたいという意欲も生まれてきます。もちろん基礎学力はしっかり身につけなくてはなりません。それは保護者たちに強く言っています。そのうえで、自分はどう生きたいのか、何を推し進めたいのか、社会をどう変えたいのか、という考えを合わせ持ってほしいと思います。人間にとって最終的なテーマは「どう生きるか」です。生徒たちには、常にその問いを意識しながら、自分の力をどう使うのかを考えてほしいと伝えています。

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原田 最後に、中学受験に向けてがんばっている受験生と保護者の方にメッセージをお願いします。

安藤 中学受験は、人生で最初に経験する大きな試練かもしれません。わたし自身も経験しましたが、大変である一方、どこか楽しい時間でもありました。親が本気になって、「一緒にがんばろう」と応援してくれることがうれしかったのを覚えています。ぜひ親子で支え合いながら挑戦してほしいですね。そして、結果だけがすべてではありません。挑戦する過程そのものに大きな意味があります。「君に力があるなら、できるかぎりの力を見せてみろ。遠慮はいらない、やれるだけやってみろ」と、わたしは励ましたいですね。

 本校は、生徒一人ひとりを大切にしながら、自由に伸び伸びと成長できる学校でありたいと考えています。もちろん「中央大学に進学できる学校」という点を評価していただけるのはありがたいことですが、それ以上に、何を実現できる場所なのかを見ていただきたいですね。本校は、生徒の興味・関心、あるいは問題意識に寄り添い、青春の真っただ中で共に考え、挑戦していく場です。やりたいことに本気で向き合いたい皆さんをお待ちしています。

神田 受験生と保護者の方を励ます最高のメッセージだと思います。本日はありがとうございました。

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26年4月号 さぴあインタビュー:
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