さぴあニュースバンク
世界はニュースであふれています。2025年も、トランプ大統領や高市首相の誕生、大阪・関西万博の開催など、いろいろな出来事がありました。将来の国際社会を担うことが期待されている小学生であれば、1年間の国内外の主なニュースを知り、それらの持つ意味を理解しておくことが必要です。ここでは重要なニュースを簡潔にまとめました。新たな年が始まった今、2025年について振り返っておきましょう。 ※西暦のない日付はすべて2025年です。
国際トランプ大統領が2期目に
ポイント世界の政治・経済に多大な影響力
トランプ大統領とは?
- 1月20日、トランプ氏は史上最高齢の78歳7か月で第47代大統領に就任しました。任期は2029年1月20日までの4年間。
- トランプ氏は2017年から2021年まで第45代大統領を務めました。2020年の大統領選挙で再選を狙ったのですが、民主党のバイデン氏に敗れました。
就任後の世界との関係は?
- 大統領就任式の演説では以前からの主張である「アメリカ第一主義(アメリカ・ファースト)」をあらためて強調。アメリカの国益を最優先するという考え方で、トランプ氏は就任前から以下のようなことを宣言し、就任後に実行しました。
- 「相互関税」の実施
アメリカと貿易を行っている世界の国・地域に対し、相手の国・地域がアメリカからの輸入品にかけている関税と同じレベルまで税率を引き上げる相互関税を実施しました。トランプ大統領は輸入額が輸出額より多い「貿易赤字」を解消したいと考えているからです。
解説
関税とは外国から輸入する原料や製品などに対し、輸入する国がかける税金のこと。たとえば、日本からアメリカに輸出した商品に高い関税がかかると、アメリカで売る際に税金の分だけ価格が上がるため、その商品が売れにくくなる。すると、相対的に割安なアメリカの商品が売れるようになり、結果としてアメリカの産業を守りやすくなる。
- 国際機関や国際協定からの脱退・離脱
ユネスコ(国連教育科学文化機関)などの国際機関からの脱退、地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」からの離脱などの大統領令に署名しました。実際、トランプ大統領はCOP30(気象・災害・環境参照)にアメリカの代表団を派遣しませんでした。 - そのほか、発展途上国への支援の消極化、不法移民の取り締まり強化、大学への補助金削減などを実行しています。
日本との関係は?
- 2月7日には当時の石破首相がアメリカの首都ワシントンD.C.のホワイトハウスで、10月28日にはトランプ大統領が来日して高市首相と、いずれも直接対面して首脳会談を行いました。日米のトップのどちらかが交代した直後に、比較的早めに会談したという点では、関係は良好といえます。
- 一方、相互関税は影響がありました。4月に24%、7月に25%とされましたが、同じ7月に15%まで引き下げることで決着。これとは別に、自動車の関税も15%とされました。いずれも日本のGDP(国内総生産)にはこの先、マイナスの影響があるとみられています。
●アメリカの主な貿易相手国・地域と赤字額(2024年)
(単位:百万ドル)
| 輸出 | 輸入 | 赤字 | |
|---|---|---|---|
| 対EU | 371065 | 605862 | 234797 |
| 対カナダ | 349398 | 412694 | 63296 |
| 対メキシコ | 334041 | 505851 | 171810 |
| 対中国 | 143546 | 438941 | 295395 |
| 対日本 | 79741 | 148209 | 68468 |
| 対韓国 | 65542 | 131549 | 66007 |
| 全世界計 | 2065411 | 3267389 | 1201978 |
(「世界国勢図会 2025/26年版」より)
国際ウクライナと中東で武力紛争が継続
ポイントいつまでも見通せない終結
ウクライナとロシアとの戦いって?
- 2022年2月24日、ロシアはウクライナへの侵攻を始めました。
- ロシアとウクライナはソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)を構成する15の共和国の一つでした。しかし、1991年にソ連が解体されたことをきっかけに、別々の国になりました。
- それ以来、ウクライナではヨーロッパの一員になることを望むグループ(親欧米派)と、ロシアの兄弟国のような地位にとどまることを希望するグループ(親ロシア派)とが対立。
- 2014年に親欧米派の政権が成立した際、ウクライナ東部の親ロシア派の住民が多い地域はウクライナから事実上独立しました。さらに、ロシアの重要な海軍基地があるクリミア半島もウクライナからの独立を宣言。ロシアはその直後、クリミア半島を一方的に併合しました。日本を含め、多くの国はこれを認めていません。
- ロシアはウクライナがアメリカやヨーロッパなどの軍事同盟・北大西洋条約機構(NATO)への加盟をめざしていることに危機感を強め、ついに侵攻に踏み切ったとみられています。
- アメリカのトランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのプーチン大統領との会談・電話会談を重ねて停戦への道を探っていますが、先は見通せません。
イスラエルとハマスとの戦いって?
※ヨルダン川西岸地区では一部の地域のみでパレスチナ人による自治が行われている。
- 2023年10月、中東のパレスチナ自治区のガザ地区を実効支配しているイスラム組織・ハマスはイスラエルを攻撃し、多数の民間人を殺害したり、人質として連れ去ったりしました。これに対して、イスラエルはテロだとして反撃しました。
- イスラエルに住むユダヤ人と、主にイスラム教を信じるアラブ人(パレスチナ人)は長年にわたって対立してきました。
- パレスチナにはかつてユダヤ教を信じるユダヤ人が住んでいました。しかし、2000年ほど前にローマ帝国によって追放された後は、アラブ人が主に住む地域になりました。
- 1947年、国連はパレスチナにアラブ人とユダヤ人それぞれの国をつくることを認めたのですが、ユダヤ人に有利な内容だったため、アラブ人はこれを拒否。1948年、イスラエルが建国を宣言したことに対して周辺のアラブ諸国が反発し、第一次中東戦争が起こりました。その後も武力衝突を繰り返しています。
- 2025年10月に停戦が発効しましたが、イスラエルによる散発的な攻撃が続いています。また、イスラエルはガザ地区への道路を封鎖しているため、食料や燃料、医薬品などの輸送が滞り、大規模な人道上の危機が発生しています。
※ヨルダン川西岸地区では一部の地域のみでパレスチナ人による自治が行われている。
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎














