学校説明会レポート
日本大学第三中学校
2026年5月19日(火)
生徒一人ひとりに寄り添い、多様な希望進路をかなえる教育を実践
東京都町田市にキャンパスを構える日本大学第三中学校・高等学校は、全国に26校ある日本大学の付属中高・中等教育学校のなかで、中学を設置している14校のうちの1校です。1929年に日本大学赤坂中学校として設立され、1946年には日本大学から経営上独立した特別付属校となりました。町田市の現在地に移転したのは1976年のことです。「明・正・強」の建学の精神の下、社会に出てから十分に活躍できる生徒の育成に取り組んでいます。
オンラインで行われたこの日の説明会では、あいさつに立った校長の樋山克也先生が「子どもたちの学びを社会につなげることが、学校の役目ではないかと思っています」と述べ、予測不能な現代社会に求められる力として「自分の頭で考え判断する能力」「可能性を広げる幅広い能力」「情報を活用し選択できる能力」の三つを挙げました。この三つの力を育てるため、同校では「自求自探」を学びのテーマに掲げ、“みずから求め、みずから探る”姿勢を養っています。また、「勉強・行事・部活動」を教育の三本柱に据え、ICTの活用や国際交流の深化も進めています。樋山先生は、全生徒にタブレット端末を貸与し、校内にシステムエンジニアを常駐させるなど、充実したICT環境を整えていることに触れ、「本校は“大自然の中の最先端の教育”をめざしています」と語りました。
続いて、広報部副主任の榎本俊介先生が、教育内容と、卒業後の進路について紹介しました。「本校では『すべての生徒に陽(ひかり)があたる学校』をスローガンに掲げています。一人ひとりの生徒が、学習面でも生活面でも“主役”になれる学校にしたいということです」と話す榎本先生によると、同校では、先取り学習よりも基礎学力の徹底を重視して、生徒を置き去りにしない授業を行う方針です。たとえば、中学校の数学・英語にはチームティーチング形式を導入し、週に1時間、演習や対話を中心にきめ細かく指導します。また、国語・数学・英語の3教科については、理解が不十分な生徒に対して、放課後に指名講習を実施するほか、希望制の夏期講習や受検級ごとの英検®講座も開講しています。壁のない開放的な職員室も、主体的な学びを支える環境の一つです。休み時間や放課後には生徒たちが気軽に職員室に足を運び、積極的に教員に質問する光景が日常となっているそうです。
グローバル教育にも力を入れています。ネイティブ教員による少人数制の「オーラル・コミュニケーション」の授業や、夏休みのレベル別集中講座「Summer Intensive Program」を通して、実践的な英語力を培っています。海外研修としては、中3で実施する「アメリカ・カナダ体験学習」をはじめ、日本大学主催のケンブリッジ大学研修、オーストラリアの姉妹校を訪問する高1生対象の「オーストラリア体験学習」、7週間の短期留学「Short Term Study Tour」など、多彩な希望制プログラムがあります。榎本先生は「高2の修学旅行はシンガポール、北海道・東北、沖縄の三つから行き先を選択できます。『修学旅行の一環であれば海外に行ってみたい』という生徒にとって、参加しやすいプログラムになっています」と説明しました。
行事や部活動も活発で、さまざまな学校行事が生徒主体で企画・運営されています。運動部・文化部ともに全国大会に出場する団体もあり、クラブへの加入率は中学で85%、高校でも約75~80%を超えています。生徒たちが学業と両立しながら意欲的に活動していることがうかがえます。
高校には「特進クラス」「普通クラス」「スポーツクラス」を設け、個々の生徒の目標に合わせた授業を展開しています。榎本先生は「いずれのクラスからも日本大学へ内部推薦で進学が可能です。日々の授業は難関大学への進学を視野に入れた内容になっているため、一般受験に挑戦する生徒も多く見られます」と強調しました。

東京都町田市に約15万㎡の広大な校地を有する同校。校内の各所に学習スペースを備え、生徒が好きな場所で自主的に学べる環境が整備されています