学校説明会レポート
海城中学校
2026年5月21日(木)
今年のテーマは「表現する学校」
新しい学力と人間力を育む6年間
新大久保駅、大久保駅、高田馬場駅、西早稲田駅など複数の路線・駅が利用できる好立地に、1万3000㎡のキャンパスを有する海城中学高等学校は、1891年創立の男子伝統校です。「新しい学力」と「新しい人間力」を統合した総合的知性「海城知」の養成をめざしています。
説明会の冒頭で校長の大迫弘和先生は、同校の今年のテーマである「表現する学校」について取り上げ、「君は君を表現したまえ。何にも縛られず、恐れず、たじろがず」と語りました。自身の詩集も出版している大迫先生は「学力はもちろん基本です。しかし、身体力、意思力、感受性、他者を思いやる心、フェアプレーの精神、平和を願う気持ち、これらすべてが『海城知』なのです」と述べ、同校を志望する受験生への思いを込めた自作の詩『熱望』を朗読しました。
授業の内外にさまざまな「仕掛け」
「沼」にはまって学びに没頭
続いて、同校の卒業生でもある募集広報室長の塩田顕二郎先生が登壇し、よくある質問に答える形で在校生の様子を紹介しました。「どんな生徒が多いですか?」という問いに対しては、「知的好奇心が旺盛で好きなことに没頭する、いわゆる『沼にはまる』タイプが多いのは、昔も今も変わらない海城生のDNAです」と回答しました。「在校生は塾に通っていますか?」という問いには、「必要はありません。中1・2の2年間で生活・学習リズムを確立し、競争的な学びから内発的動機による、わくわくする学びへシフトチェンジすることが、中1・2の最大のミッションです」と答えました。
その仕掛けとなるのが、正規のカリキュラム外の特別講座「KSプロジェクト」です。生徒の主体的な学びを促すこのプロジェクトの一環として、各界で活躍する8名のプロフェッショナルが「海城学術顧問」として継続的にかかわっています。現在建て替え工事中の5号館の解体現場見学ツアーには、申し込みが殺到しました。
続いて塩田先生は、新しい学力を育む具体的な取り組みを紹介しました。中3の「卒業論文」は、生徒一人ひとりが課題を設定し、専門家などへの単独取材を経て、原稿用紙30枚以上の論文を執筆・発表するもので、中1から段階的に準備します。理科では九つの実験室を有するScience Centerで探究型実験を実施しています。一方、「プロジェクトアドベンチャー」(中1は日帰り、中2は1泊2日)と「ドラマエデュケーション」(中1~高2)では、新しい人間力を育んでいます。こうして、東大推薦入試では、エントリーした10回すべて合格者を輩出(累計12名・全国8位)。海外大学への進学者も増加中です。
クラブ活動も盛んで、参加率は中学生が98%、高校生が70%です。また、担任団9名が一つの学年を原則として6年間持ち上がりでサポートし、きめ細かく指導に当たっています。
最後に、入試について説明がありました。「過去問は60~65%の得点率を目安にしてください。第1回で不合格となっても、第2回に再チャレンジし、合格した受験者が毎年40名以上います。ぜひ、最後まで諦めないでください」と受験生にエールが送られ、説明会は終了しました。

2021年完成のScience Centerでは、大学受験直前の、高3の12月まで実験授業を実施しています