学校説明会レポート
学習院中等科
2026年6月4日(木)
150年の歴史に裏打ちされた豊かな学びの環境のなかで、みずから考え行動する力を育む
学習院は2027年に開院150周年を迎えます。JR目白駅前の広大なキャンパスは「目白の森」とも呼ばれ、明治・大正・昭和期の歴史的建築と、学習院大学をはじめとする最新の教育施設が共存しています。
説明会の冒頭、中等科・高等科科長(学校長)の髙城彰吾先生は、学習院の歴史と校風について紹介しました。戦後、宮内省管轄の官立学校から私立学校へと移行した際、同校がめざしたのは「より自由な学校」だったと言います。髙城先生は「自由とは、ほったらかしにすることではありません。わたしたちは、自分の頭で考え、自分で判断することを大切にしています」と語り、自主性を育むことこそが学習院の教育の根幹であると強調しました。
続いて、教務課長の土屋良太先生が教育課程について説明しました。同校では「多様性を認める」「自主性を伸ばす」を目標に掲げ、一人ひとりの可能性を伸ばす指導を行っています。中等科では、教科を細分化し、それぞれ専門性の高い教員が授業を担当します。社会は地理・歴史・公民、数学は代数・幾何、理科は物理・化学・生物・地学に分けて学習。さらに英語と数学は中1から約20名という少人数での授業を実施しています。土屋先生は「英語と数学は中学校で急に難しくなり、つまずくことが多いといわれています。少人数にしているのは、生徒一人ひとりに目が届きやすくして、つまずきを防ぐためです」と説明しました。
語学教育も充実しています。高等科では英語に加え、ドイツ語・フランス語・中国語を学ぶことも可能です。
同じキャンパス内に学習院大学がある利点を生かした学びも魅力の一つです。大学教授による出張講義や大学理学部研究室での実験体験、産学連携ワークショップなど、多彩なプログラムを展開しています。高等科在学中に大学の授業を受講して単位を修得すれば、大学の単位として認定する「科目等履修生制度」も設けられています。
宿泊行事が多いことも同校ならではの特色です。中1から高2までの5年間で5回の宿泊行事を実施しますが、なかでも中3の修学旅行は、生徒と教員が相談して行き先を決めるため、毎年異なるプログラムとなります。昨年度は京都・宇治での茶摘み体験、琵琶湖でのドラゴンボート体験、京都大学での特別講義など、多彩な内容で実施されたそうです。
国際教育にも力を入れています。中2の希望者を対象としたニュージーランド短期研修が行われているほか、高等科では公認留学制度を利用した1年間の海外留学が可能です。高1の夏休み明けに出発し、高2の2学期から復学できるため、留年することなく海外での学びに挑戦できます。近年は海外の大学進学を視野に入れたセミナーも実施しています。
卒業後は約6割が学習院大学に、約4割が他大学に進んでいます。髙城先生は「生徒に『こうしなさい』と言うのではなく、生徒が自分の頭で考えるところを大事にして進路指導を行っています」と述べました。
2027年度入試では、第1回(2月2日)の募集定員が約75名から約80名へと増員される予定です。第1回を受験すると、試験問題は持ち帰ることができます。土屋先生は「持ち帰った第1回の試験問題は、その日のうちに解き直してください。万が一、第1回が残念な結果になっても、2月3日の第2回につながります」と受験生にアドバイスを送りました。
最後に、生徒課長の松本和博先生が学校生活について紹介しました。男子どうしの率直な人間関係や、教員との距離の近さに触れたうえで、「最後の最後まで子どもは伸びます。そして、どの学校に進学することになっても、合格を祝福してあげてください。合格を喜べた子は、入学後も伸びます」と保護者へのメッセージを送り、説明会を締めくくりました。

グラウンド、体育館、室内温水プール、武道場など、運動施設が充実しています。クラブ活動も盛んで、二つ以上の部に所属する生徒もいます