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学校説明会レポート

学校説明会レポート

開智中学校

2026年5月27日(水)

国際バカロレア(IB)を軸に多様な学びを創発し、国際的リーダーを育てる

さいたま市岩槻区にある開智中学・高等学校は、「平和で豊かな世界の実現に貢献する国際的リーダーの育成」を掲げる中高一貫校です。教育の柱は「高質な教科型学習」「探究・発信型教育」「自主性の育成」の三つです。先端的な授業と体系的な探究活動を組み合わせ、生徒の思考力と表現力を磨く環境を整えています。

この日の説明会では、校長の菅沼健児先生が「生徒たちには、社会に貢献できる資質を身につけてほしい」と語り、理想の生徒像として「目標を持つ人」「みずから考えて行動できる人」「相手の話をしっかり聞き、自分の意思を伝えられる人」を挙げました。そして、「本校は『外へ未来へ』で挑戦する姿勢を育て、現在は『創造×解決』をキーワードに生徒同士で課題を見つけ、対話し、解決へ向かう力を重視しています」と語りました。

こうした理念を具体化するのが独自のコース制です。同校には、入試の際にS特待で合格した生徒が学ぶ「創発クラス」があります。それ以外の生徒は、難関大学への進学をめざす「ITコース」、医歯薬獣医系の学部を志す「MDコース」、グローバル社会での活躍をめざす「GBコース」、中1~高1で進路探究を深める「FDコース」の4コースに分かれて学びます。このうちIT・MD・GB・FDコースの4コースについては、今年度から「GBコース」以外は一つのクラスに3コースを混在させる形で、互いに刺激し合える学習環境へと進化しました。4コースの特色を併せ持つ「創発クラス」では、より高度な思考力・表現力を育成します。なお、進級時には成績を基にクラス編成を見直しており、希望すれば、中2以降で「創発クラス」に移るチャンスもあります。

同校は国際バカロレア(IB)のディプロマプログラム(DP)の認定校であり、昨年度から高2・3でDPを本格的に実施しています。「IBの学びは、開智が大切にしてきた探究姿勢や社会貢献の精神と親和性が高い」と菅沼先生は言います。主体的に学び、世界基準で思考する力を育てるプログラムとして注目されています。

学校生活については、企画広報室の西山卓郎先生が紹介しました。中学生の一日は、8時10分の朝読書からスタートします。授業は50分×6コマで、終礼は15時40分です。放課後は部活動や自主学習に励み、中1・2は17時30分まで(冬期は17時まで)、中3~高2は17時50分まで、高3は20時50分まで校内で学習できます。高3では16~19時に希望制の特別講座を開講するなどして、受験期の生徒をしっかり支えています。

同校の象徴ともいえるのが、20年以上続く「探究・発信型教育」です。身近な課題を見つけ、仮説→検証→考察のプロセスを通して思考力を養い、発表を通じて表現力を鍛えます。各学年で実施するフィールドワークも特徴的で、中1は「磯」、中2は「森」、中3は「関西」、高2では「英国」での学びへと発展。高2の英国フィールドワークでは、現地の大学生が各班に同行し、生活を共にすることで英語力が飛躍的に伸びるそうです。また、中学の道徳では「哲学対話」を導入し、正解のない問いを巡って議論する姿勢を育てています。

続いて、教頭の清水潤一先生が授業の特色を紹介しました。数学では、生徒同士が教え合い、議論しながら理解を深める「学び合い」のスタイルが定着しています。中1では教員の解説後に、生徒同士で教え合う時間を設け、中3では議論中心の授業へと発展させます。高3で特別講座を受ける頃には、生徒はプリントを基に自走できるようになっています。創発クラスとIT・FD・MDコースの希望者を対象とした「ガウス数学チーム」もあり、そのメンバーはジュニア数学オリンピックなどの難問に挑戦して数学的思考を深めています。

このほか、卒業生から学習法について話を聞く「合格体験談の会」や、社会人の先輩がキャリアを語る「進路を考える会」など、縦のつながりを生かした進路指導も行われています。