学校説明会レポート
東京成徳大学中学校
2026年5月21日(木)
国際教育・ICT教育・探究学習を軸に「成徳」の精神を持つグローバル人材を育成
東京成徳学園は、幼稚園から大学院までを擁する総合学園です。1926年創立の王子高等女学校を前身とし、今年で創立100周年を迎えました。建学の精神「徳を成す人間の育成」の下、伝統的な人間教育を大切にしながら、ICT教育やグローバル教育など先進的な学びも積極的に導入しています。
この日のオンライン説明会では、冒頭に動画で同校が育成する生徒像として、「創造性」「主体性」「チャレンジ精神」を備えた「Distinguished Learner(自律した学習者)」が紹介されました。続いて教頭の和田一将先生は「“成徳”の精神を持つグローバル人材の育成が本校の目標です。さまざまな経験を通して、どのような環境でも自分らしく生きていける力を育てたいと考えています」と語りました。
また、校名にも込められている「成徳」の精神については「特別なことをするのではなく、日常の小さな善意を積み重ねることを大切にしています」と説明。互いを思いやり、相手を尊重しながら行動する姿勢を育むことで、学力だけでなく人間力も高めていくことを重視しています。そのため、同校には穏やかで落ち着いた生徒が多く、温かな校風が築かれているそうです。
そんな同校の学びの柱は「未来を見据える」「世界を知る」「自分を拓く」の三つ。まず、「未来を見据える」学びでは、ICT教育を積極的に展開。同校はApple社が教育効果を認める「Apple Distinguished School」の認定校で、生徒一人ひとりが端末を活用しながら学びます。そこではAR(拡張現実)を用いて、二次関数を立体的に理解する授業や、AIを活用した歴史人物調査なども実施。東京工科大学との連携によるプログラミング教育にも取り組んでいます。
一方で、朝学習や補習・補講、連絡帳代わりの手帳を活用した対話、学期に1回の個別面談など、きめの細かいサポート体制も整備。和田先生は「人と人とのつながりを大切にする教育と先進教育を融合させた“不易流行”の教育を実践しています」と話しました。
「世界を知る」学びでは、国際理解教育を通して生徒の視野を広げます。中2では全員がフィリピンのセブ島で約2週間の語学研修を実施。マンツーマンの英語レッスンに加え、現地の人々との交流や社会課題についての学びも経験します。さらに中3の3学期には、ニュージーランドの提携校で学ぶ「ニュージーランド学期留学」か、本校に留まり、探究型学習や多彩なプログラムで総合的な語学力を育てる「国内グローバルプログラム」のいずれかを選択します。さらに、高校ではアメリカやシンガポールなどでの海外研修も用意されています。
このほか、「自分を拓く」学びとして、高1で「Diversity seminar」という独自の探究プログラムを実施。アプリ開発や医療、自然観察など多彩なテーマから選択し、1年間かけて研究を進めます。また、高2では「実地踏査型研修旅行」に取り組み、自分で設定したテーマについて現地調査を行い、論文執筆・発表まで行います。こうした探究活動は進路選択にもつながっており、海外大学進学を志す生徒も少なくないとのこと。海外大学向けの進学支援体制や高大連携プログラムも整っており、生徒の多様な進路希望に応えています。
和田先生は「6年間で本当にやりたいことを見つけ、その後の人生につなげてほしい」と呼び掛け、説明会を締めくくりました。

オープンな校風で、先生と生徒の距離が近いことも特徴です。生徒たちは、勉強だけでなく学校行事や部活動にも積極的に取り組み、それぞれの進路実現に向けて充実した学校生活を送っています