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学校説明会レポート

学校説明会レポート

桐蔭学園中等教育学校

2026年6月5日(金)

中高6年間のロードマップに基づくプログラムで、新しい時代に必要な力を育成

桐蔭学園中等教育学校は、2019年に、それまで男子のみだった6年制の中等教育学校と、男子部と女子部に分かれていた中学校を統合して誕生した完全中高一貫の共学校です。「自ら考え 判断し 行動できる子どもたち」を教育ビジョンに掲げ、「新しい進学校」として主体的に学ぶ力を育んでいます。

この日の説明会では、最初に校長の玉田裕之先生が登壇。「本校は、生徒全員が大学受験に挑む進学校ですが、受験に必要な力と新しい時代を生きる力は共通していると考えています」と語りました。そして学力を氷山に例え、桐蔭学園では、表面に見える「知識・技能」だけでなく、その土台となる、海中に隠れた「思考力・判断力・表現力」、さらに根幹を支える「学びに向かう力・人間性」の育成を重視した教育を行っていると説明しました。

続いて紹介したのが、「アクティブ・ラーニング型授業」「探究」「キャリア教育」の三つを柱とする6年間のロードマップです。まず、1・2年生(中1・2)は「楽しく」、次に3・4年生(中3・高1)は「豊かに」、そして5・6年生(高2・3)は「自立へ」をキーワードに、段階的な成長を促します。

今年度からは、生成AIを「学びの伴走者」と位置づけ、教育活動に活用しています。一方で、学園内の里山を活用した「里山プロジェクト」も始動。玉田先生は「AIが進化する時代だからこそ、自然の中でのリアルな体験がより重要になります」と強調しました。さらに来年3~9月に横浜市で開催される国際園芸博覧会では、生徒が学びの成果を発表する計画もあるそうです。

続いて学校広報主任の山本英門先生が、具体的な教育内容について説明しました。同校では全学年の全教科で「個→協働→個」の学習サイクルを取り入れたアクティブ・ラーニング型授業を実践しています。山本先生は「基礎知識を身につけた後にグループワークを行い、最後にふり返ることで、一人ひとりの学びを深めています」と話します。

英語教育では、生徒の習熟度や経験に応じて「一般」「中級」「グローバル」の3クラスを設けています。山本先生によると、基礎から学ぶ一般クラスを含め、学年の7割以上の生徒が3年生までに英検®準2級を取得しているとのこと。さらに3年生の3月には全員参加の韓国海外語学研修を実施。英語を母語としない生徒同士が英語で交流することで、実践的な英語力と国際感覚を養います。

探究学習の中心となるのは、週1時間の「未来への扉(みらとび)」です。1年生では身のまわりの「気になること探究」、2年生では地域の課題を扱う「青葉区探究」、3年生では模擬国連を軸とした「グローバル探究」に取り組みます。4・5年生になると、みずから設定したテーマについて研究を進め、論文としてまとめます。

一方、キャリア教育の基盤となっているのは、6年間継続して行う「1分間スピーチ」です。発表後には自然と拍手が送られ、互いの考えを認め合う文化が根づいています。4年生の夏にはさまざまな大学の研究室と連携した「アカデミックキャンプ」に参加し、5年生では保護者と担任に向けて将来の目標や進路を発表する「プレゼン型三者面談」を実施。山本先生は「将来の『ありたい自分』への思いが、受験を乗り越える原動力になります」と語りました。

放課後の「アフタースクール」も充実しています。そこでは、部活動に加え、英語で異文化交流を行う「グローバルラウンジ」や、教員による体験講座など、多彩な学びの場が用意されています。

なお、2027年度入試では、グローバル入試の算数が従来の「算数基礎」から、同日に実施される2科目入試の算数と共通問題に変更されます。また、英語資格による加点制度も見直され、新たに「英検®準2級プラス相当」の加点区分(90点分)が設けられるとのことです。