学校説明会レポート
立教池袋中学校
2026年6月9日(火)
建学の精神「キリスト教に基づく人間教育」の下、中高大10年間を見据えた学びを実践
立教学院の起源は、1874年に米国人宣教師ウィリアムズ主教が開いた私塾です。立教池袋中学校・高等学校は、歴史ある赤レンガ校舎が並ぶ池袋キャンパスに位置する男子校で、「キリスト教に基づく人間教育」を建学の精神に掲げています。中学から大学までを見据えた立教学院独自の一貫連携教育を通して、生徒一人ひとりが主体的に学び、自分らしい生き方を見つけることをめざしています。
この日の説明会は、お祈りからスタート。続いて校長の吉野光先生が、立教学院共通の教育目標である「テーマをもって真理を探求する力を育てる」「共に生きる力を育てる」について説明しました。「本校では、知的好奇心や探求心を大切にしながら、既成概念にとらわれず真理を追い求める力を養います。また、人間の尊厳を大切にし、他者の痛みに共感しながら生きる姿勢を6年間かけて育んでいきます」と語ります。さらに、「正解が一つではない時代だからこそ、みずから問いを立てて考え続けることが大切です。同時に、自分とは異なる価値観を持つ人々と向き合い、互いを認め合いながら歩む力も求められています」と、これからの社会を生きるうえで必要な資質と、立教池袋の教育目標について説明しました。
続いて教頭の原真也先生は、こうした教育目標を実現するための三つの柱として、「リーダーシップ教育」「シチズンシップ教育」「グローバル教育」を紹介しました。これらは「テーマをもって真理を探求する力」と「共に生きる力」を日々の学校生活のなかで具現化する取り組みとして位置づけられており、教科学習だけでなく行事や課外活動にもその考え方が反映されているそうです。
同校が考えるリーダーシップとは、集団を率いる能力だけを指すものではありません。生徒一人ひとりが自分の強みを生かし、周囲に良い影響を与える行動と位置づけています。その育成を目的に、リーダーシップ概論やグループワークなどを実施。互いを尊重しながら協働する姿勢を養っています。
「シチズンシップ教育」では、社会課題に気づき、その解決に向けて行動する力を育成します。中1からタブレット端末を活用し、情報社会の一員として責任ある行動を取るためのデジタルシチズンシップ教育にも力を入れています。
一方、「グローバル教育」では、世界的な視野と地域へのまなざしの双方を持ち、社会に貢献できる人材の育成をめざします。アメリカキャンプや英国語学研修といった海外プログラムに加え、生徒がイチからつくりあげる国内各地での校外学習も実施し、多様な価値観に触れる機会を豊富に設けています。
また、同校の大きな特色の一つが、立教大学との連携を生かした学びです。立教学院では、中高大を通じて「テーマをもって真理を探求する力」と「共に生きる力」を育む一貫連携教育を推進しています。そのなかで、生徒たちは時間をかけて自分の関心やテーマと向き合うことができます。大学進学をゴールとするのではなく、その先の人生を見据えながら学びを深められる環境が整っている点も大きな魅力です。
高大連携プログラムも充実しています。高校では、立教大学の授業を履修できる特別聴講生制度をはじめ、大学との距離の近さを生かした多彩な学びを展開。将来の学問分野や進路を考える貴重な機会となっています。
最後に市橋祐介先生から入試について説明がありました。入試は例年、12月の帰国児童入試、2月2日の第1回入試、5日の第2回入試の3回実施されます。市橋先生は「基礎的な知識をしっかり定着させたうえで過去問に取り組み、本校の教員が問題に込めた意図にも目を向けながら解き進めるとよいでしょう。日常のさまざまな事柄に疑問を持ち、みずから探求する姿勢を大切にしてください」と受験生にメッセージを送り、説明会は感謝の祈りをもって締めくくられました。

立教大学に隣接する池袋キャンパス。校内チャペルでは、毎週、学年ごとに礼拝が行われ、キリスト教に基づく人間教育が日常に息づいています