学校説明会レポート
開智所沢中等教育学校
2026年6月10日(水)
探究活動と国際教育を通じて、「未来社会を切り拓く力」を育む
開智所沢中等教育学校は、2024年4月に埼玉県所沢市に開校した開智学園のグループ校です。開智学園が掲げる「世界の人々や文化を理解・尊重し、平和で豊かな社会の実現に貢献できる人材の育成」というミッションの下、「人のために学び行動する」「得意を伸ばし挑戦する」「志高く学ぶ」の三つを学びの目標としています。
この日の説明会では、校長の小野正人先生が教育方針について説明しました。小野先生は「『おもしろくてためになる授業』を学校づくりの軸としている」と語ります。その実現に向けて、教員研修を毎月行い、授業改善に取り組んでいるとのことです。生徒の学習意欲も高く、朝早く登校して自主学習に励んだり、自主参加の朝補習に積極的に参加したりする生徒も多いそうです。また、生徒一人ひとりを大切にする学校文化の一例として紹介されたのが、誕生日を祝うバースデーパーティーです。誕生日を迎えた生徒には将来の夢を語る機会が設けられており、医師やボランティア活動にかかわる仕事など、さまざまな夢が披露されているとのことでした。
同校では、授業や学校行事などあらゆる活動を「探究の機会」と位置づけています。その中心となるのが「個人探究」と「フィールドワーク」です。個人探究では、生徒がみずからテーマを設定し、教員の指導を受けながら研究を進め、その成果を発表します。一方、フィールドワークはグループで取り組み、中1では磯での生物採集を通じて探究活動を実施。中2以降は、「何を」「どこで」「どのように調査するか」を生徒自身が考えながら活動を進めます。
国際教育にも力を入れています。教員の約3分の1がバイリンガルで、英語の授業は週7時間。英語による美術や技術の授業、英語学習アプリの活用なども行われており、6年間で約2500時間の英語学習時間を確保しています。また、国際バカロレア(IB)の理念と同校の探究型学習との親和性の高さから、国際標準の教育を取り入れながら、探究的な学びの充実を図っています。
また、2027年度より、理科への強い好奇心を持つ生徒が集まる「サイエンスクラス」を新設することが伝えられました。小野先生は「サイエンス教育は本校の探究を支える重要な柱の一つです。3年間で120回以上の実験を行うほか、発表やレポート作成にも力を入れています。特に、大学以降の研究活動を見据え、参考文献の明記など、アカデミックな作法を早い段階から身につけられるよう指導しています」と力を込めました。
続いて、「探究クラス」と「医進クラス」で学ぶ中1生2名が登壇し、学校生活について紹介。生徒たちは、実験の多さや先生方の授業のおもしろさ、充実した学校行事、部活動の活発さなどを挙げながら、日々の学校生活の様子を語りました。印象に残っている行事としては、体育祭と、アウトドア活動や共働作業を通じて仲間との信頼関係や協働する力を育むTBC(チームビルディングキャンプ)を紹介。体育祭ではクラスごとにオリジナルタオルを制作し、競技に取り組んだそうです。また、TBCでは先輩が後輩をサポートする場面が多く、学年を超えた交流が深まったと話しました。
入試については、教頭補佐・広報部主任の太田渓介先生から説明がありました。募集定員は、S特待・A特待・準特待を中心とする「特進コース」が120名、「本科コース(一般)」が240名です。太田先生は「出願時に『医進クラス』『サイエンスクラス』『国際クラス』『探究クラス』から希望のクラスを選択します。どれを選んでも合格基準点は同じで、有利不利はありません。各クラス内では特進と本科に分かれますが、中2までは毎年入れ替えがあり、本科から特進への移動も可能です。ぜひ、自分が学びたいクラスを自由に選択してください」と説明しました。

開校3年目を迎えた開智所沢。生徒自身の可能性を広げることを目的に、日常的にAIやICTを活用できる環境を整備しています