受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

学校説明会レポート

学校説明会レポート

共立女子第二中学校

2026年6月6日(土)

自分の強みを生かして協働する「セルフリーダーシップ」を育む女子教育

1886年に共立女子職業学校として創立された共立女子学園は、「女性の自立と自活」を建学の精神に掲げ、女子教育を実践してきました。八王子市に共立女子第二高等学校が設立されたのは1970年のことで、中学校は1984年に開校。校訓である「誠実・勤勉・友愛」の下、約20万㎡の広大な八王子キャンパスで、社会に貢献できる女性の育成をめざしています。

近年、同校が教育の柱として重視しているのが「セルフリーダーシップ」です。1人のリーダーに従うのではなく、一人ひとりが自分の個性や強みを発揮し、互いを認め合いながらチーム全体の力を高めていく姿勢を育んでいます。

この日のオンライン説明会では、入試広報部主任の戸口義也先生が教育内容についてくわしく説明しました。同校では、体験を通して学ぶことを大切にしています。理科では観察や実験を重視し、みずから考える力を養成。家庭科や美術、書写などの実技教科にも力を入れています。中2の書写では、中国戦国時代の政治家で詩人の屈原の『漁父辞』を1学期間かけて書き写し、集中力や粘り強さを培います。

読書教育も特色の一つです。中学3年間で100冊の読書をめざす「3-100計画」では、読書ノートを活用しながら読解力や思考力を高め、他者への理解を深めます。また、英語レシテーションコンテストや合唱コンクール、白亜祭(文化祭)など、発信力や表現力を磨く機会もたくさん用意されています。

英語教育では「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランス良く育成。中2では福島県の天栄村にある語学研修施設「ブリティッシュヒルズ」でオールイングリッシュの研修に参加し、英語でコミュニケーションを図る楽しさを経験します。また、ニュージーランドには姉妹校があり、希望すれば、短期ホームステイやターム留学も可能です。

一方、伝統ある女子教育も同校の魅力です。中学では礼法を学び、立ち居振る舞いや和室での作法、訪問時のマナーなどを身につけます。高校では「和躾(なごみ)の日」を設け、茶道・華道・装道(着付け)を体験。さらに、共立女子大学の家政学部の伝統を背景に、食育にも力を入れており、家庭科では包丁の扱い方から魚のさばき方まで学び、生活力を高め、同時に食文化への理解を深めています。

進路指導では、大学合格だけでなく、その先の人生を見据えた「針路プログラム」を展開。中学では職場体験、中3の夏からは研究室訪問やキャリア講演会などを通して自身の将来像を描きます。こうした学びの先にあるのが、自分の強みを生かしながら周囲と協働できる「セルフリーダーシップ」の育成です。

高校では特別進学コース、総合進学コース、英語コースの3コースに分かれ、高2からは共立進学コースも加わります。共立女子大学への被推薦権を保持したまま他大学受験に挑戦できる「挑戦と安心の進学システム」も整備。2026年春の卒業生の現役進学率は96.2%でした。さらに、夜7時まで利用できる自習室では教員や卒業生チューターが学習・進路相談に対応し、生徒一人ひとりを手厚く支えています。

2027年度入試では、大幅な制度変更が行われます。2月4日の午前入試が新設され、英語入試(英算型・国算型)が2月1日の午後に移行します。第一志望者や4科受験生への優遇制度も拡充される予定です。2月1日午前入試の受験者については、すべて第一志望者とみなし、以降の1日午後、2日午前、2日午後、3日午前、4日午前の入試では、得点に10点を加点します。また、4科目受験では上位2科目で判定する「得意2科目判定」を導入予定です。さらに、入学金・授業料・施設設備費を対象とした奨学金制度も用意されており、受験生の挑戦を後押しする入試制度となっています。