学校説明会レポート
鷗友学園女子中学校
2026年6月5日(金)
本物に触れる教育を通して
生徒の豊かな感性を育む
鷗友学園女子中学高等学校は、「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」を校訓に掲げる1935年創立の女子進学校です。キリスト教精神を基盤とした教育で、「タフで愛ある人」の育成をめざしています。
この日、校長の柏いずみ先生が最初に説明したのは、同校が重視する芸術教育についてです。美術では、中学段階から本格的な油絵や水墨画の制作に取り組み、音楽ではクリスマス行事に向けて、中3から高3までの生徒全員が「ハレルヤ合唱」に挑戦します。柏先生は「これからは、従来の常識を覆す革新的なアイデアが求められる時代です。本校では、その源泉として、本物の芸術に触れる機会を多く提供し、生徒の感性を磨きます」と話しました。
“本物”の体験を重視する姿勢は、学習面にも表れています。たとえば理科では、中1の授業をすべて生物に充て、植物の観察や魚の解剖など、多彩な実験を年間約30回行います。学年が上がるにつれて、「缶の中に乾電池を入れて斜面を転がしたとき、乾電池の数と缶の転がり方にどのような法則があるかを探る」(中2)、「10種類の白い粉の正体を調べる」(中3)というように、仮説検証型の実験が増えていきます。柏先生は「正解を出すことはもちろん重要ですが、そのためには目の前の課題を徹底的に検証する姿勢が求められます。これらの実験で身につけた論理的思考は、理科に限らず、すべての学問において役立ちます」と述べました。
6年間で「自律した学習者」へ
2027年度入試は募集定員を変更
次に、入試広報部長の若井由佳先生が登壇し、特色ある教育プログラムを紹介しました。同校では、生徒を「自律した学習者」に育てるべく、低学年のうちは、学習習慣の確立を徹底的にサポートする一方、高学年では徐々に手を離し、生徒が主体的に学びに向かえるような学習設計を行っています。若井先生は「中高6年間で“競争”から“協働”の学びへとシフトしていくなかで、重要な役割を果たすのが友人や先輩の存在です。『周りのみんなもがんばっているのだから、自分もできるはず』という気持ちが芽生えることによって、積極性が連鎖していく学校です」と述べました。
また、英語教育にも重点を置いています。高2の英作文ではAIによる添削文を基に、より良い表現を考えたり、グローバル教育コーディネーターと呼ばれるスタッフが生徒の海外進学を支援したりと、先進的な取り組みを次々と導入しています。
2026年春は、東京大学に6名、京都大学に1名、一橋大学に2名、東京科学大学に9名が合格しました。近年の傾向としては「国公立大学志望者が多くを占め、一般入試を念頭に置きつつ、並行して推薦入試にも挑戦する生徒が増えている」とのことです。
最後に、教頭の鱸康幸先生から2027年度中学入試の募集定員の変更が伝えられました。2月1日の第1回は20名減の約160名となり、第2回は20名増の約60名となります。

蔵書数約5万冊の図書館、約3万冊の英語の本を所蔵するLL Library、5室の理科実験室など施設が充実。中1・高1は校内の実習園での「園芸」が必修です