学校説明会レポート
神戸女学院中学部
2026年6月6日(土)
存在の根っこと高く飛び立つ翼
その両方を併せ持つ者を育てる
緑豊かな西宮市岡田山に立地する神戸女学院は、1875年に創立されたキリスト教精神に基づく中高一貫校です。美しいキャンパスにはW.M.ヴォーリズが設計した校舎群が並び、12棟が国の重要文化財に指定されています。
この日の説明会には、今年4月に部長に就任された大門光歩先生が登壇しました。最初に精神分析医ダニエル・ゴットリーブの著作の一文を引きながら、「揺るがず立ち続ける力や思い出の豊かさからなる『根っこ』と、より高くより遠くへ飛び立つための『翼』を併せ持つ者を育てたい」との教育目標を語りました。
続いて、中学受験の意義について言及しました。神戸女学院では、「中学受験でがんばったからこそ楽しい学校生活にしたい、幸福な6年間を過ごしたい」という思いを持って入学した生徒たちがみずからの手で世界をつくり出し、その歴史や物語のなかで一人ひとりが成長していると説明します。
同校の入試は、統一入試解禁日の土曜日と翌々日の月曜日の2日間にわたって実施されます。1日目は国語・算数・理科・社会の4科目の筆記試験と、2日目は体育実技の試験を行います。4科目入試を続けるのは、小学校で学ぶ範囲をひと通り理解しておいてほしいという考えからです。一方、体育実技は全人教育の一環として実施しています。
英語の授業はオールイングリッシュ
学年の3分の2が理系学部に進学
大学進学実績を公表していないのも特徴で、これは「大学進学を教育の目的にしていないため」と大門先生は語ります。おおまかに言うと、学年の約3分の2が理系学部に進学しており、そのうち半数以上が医学部に進んでいるそうです。
さまざまな分野で活躍する卒業生が多くいるのも同校の強みです。最近では医学界、法曹界に進んだ卒業生による同窓会が発足しました。後輩のために母校で講演するなどのサポートを申し出てくれています。
学習面については、授業のスピードは相当に速いとのことです。なかでも特徴的なのが英語で、中学の間はオールイングリッシュです。英語で英語を学びながら、3年間で高校範囲の文法をすべて網羅。遅れがちな生徒には補講を実施します。進度の速い数学でも補講を行うなど、手厚いサポート体制を整えています。
学校行事も非常に盛んで、先日開催された体育祭も大いに盛り上がりました。また、毎朝の礼拝では、生徒が自身の経験や成長をスピーチする機会も設けられており、ほかの生徒への力強いメッセージになっています。
「なぜ勉強をするのか」という問いに対しては、「将来、誰かが助けを必要としたときに、その役割を果たし得る力をつけておくため」と教えていると大門先生は言います。「生徒たちは、一生懸命に取り組む姿は美しいとされるという共通の意識を持って、勉強、学校行事、課外活動に励んでいます」と大門先生は述べ、「そんな本校で青春期を過ごして根っこと翼を備え、それぞれの世界に飛び立ってほしいです」と結びました。
