学校説明会レポート
清泉女学院中学校
2026年6月19日(金)
倫理教育と探究の学びを柱に、未来へ挑戦する力を育む
清泉女学院は、スペイン系の聖心侍女修道会を母体とするカトリックのミッションスクールです。1947年に小学校と中学校が開校して以来、「永遠の真理であり愛の源である神を敬い、キリストの生き方に基づいて、神から愛された者として愛し合うこと」を建学の精神に掲げ、平和の種をまく人材の育成をめざしています。
この日の説明会の冒頭、校長の小川幸子先生は、同校の特色として、豊かな自然と倫理教育を挙げました。まず、倫理の授業では、中1で「友だちが少ないのは良くないことなのだろうか」といった身近なテーマについて話し合い、高3では出生前診断やiPS細胞など、医療分野における「命」の問題について考えます。こうした学びを通して、生徒たちは、人間だけでなく、生態系で危機にある動植物や海洋汚染で苦しむ海の生き物などにも目を向け、多様な視点から物事を考えられるようになっていきます。
続いて小川先生は、同校のルーツにも触れました。「スペインというと、陽気でおおらかで、情熱的なイメージがあるかもしれません。本校を創立したシスターたちも、大変おおらかでありながら、熱い思いを持って日本に本校をつくってくださいました。その思いを受け継ぎたいと考え、昨年度から学校目標を『チャレンジャーであれ』としています」と語ります。さらに、今年春に東京大学へ学校推薦型選抜で進学した生徒を例に挙げ、「学校で学んだことがきっかけで興味を持った世界遺産について探究を続け、合格をつかみ取りました。学習はもちろん、クラブ活動や学外活動、個人のチャレンジなど、生徒一人ひとりの挑戦を後押しする伸び伸びとした環境が本校の自慢です」と力強く話しました。
また、2027年度から高校入試を開始することにも触れ、「中学入試への影響を心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、募集は15名程度で、中学入試で募集する人数も減りません。生徒たちも、高校から入学する新しい仲間を温かく迎え入れてくれるでしょう」と説明しました。
続いて教頭の二ッ木睦子先生が、同校の学びを支える四つの教育プログラムについて紹介しました。
一つ目の「ライフオリエンテーションプログラム」では、「宗教倫理」や「社会倫理」の授業を実施しています。キリスト教をベースとしながらも、さまざまな思想や哲学まで学び、社会的課題を倫理的な観点からとらえる力を養います。
二つ目の「グローバルプログラム」では、これからの国際社会で活躍できるよう、希望制の海外研修を充実させています。アイルランドやベトナムにある姉妹校との交流や、すぐ近くにある栄光学園中・高との連携プログラムなどを通して、多様な価値観に触れる機会を設けています。
三つ目の「ライフナビゲーションプログラム」では、変化の激しい社会を生き抜くための創造力や継続力を育みます。1コマ65分授業を導入し、学力と探究心を高めるとともに、上智大学との連携による体験授業やキャンパスツアーを通して、生徒の進路実現を後押ししています。
そして、四つ目の「サイエンス・ICTプログラム」では、神奈川工科大学の全面協力の下、科学技術振興機構主催の「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」に参画しています。また、長く続けている理科の野外実習では、中1はタヌキやアオサギなど多様な動植物が生息する校内をフィールドに学び、中2から高1では箱根や真鶴などへ出掛け、実物に触れながら理解を深めます。
最後に2027年度入試について説明がありました。これまで2月3日に行っていた、算数1科の「ステム・ポテンシャル入試」は廃止となり、それに伴って、例年、第1志望者が多い2月1日午前の1期試験(4教科)の募集定員がこれまでの40名から50名へ増員されます。

鎌倉市の玉縄城跡にあるキャンパスは、豊かな自然が魅力。1haを超える広大な第1グラウンドでは、毎年4月に体育祭が開催されます