学校説明会レポート
晃華学園中学校
2026年6月11日(木)
カトリック精神に基づく全人教育で「自分の軸」を育み、社会に貢献できる女性をめざす
フランスのカトリック修道会「汚れなきマリア修道会」を母体として1963年に設立された晃華学園中学校高等学校。校名は「光り輝く華(=聖母マリア)」に由来し、キリスト教的人間観に基づく全人教育によって社会に貢献できる女性を育成しています。
学校で開催されたこの日の説明会は、校舎内の施設見学からスタート。保護者4~5人のグループごとに1人の先生がつき、生徒ラウンジや聖堂、メインアリーナ(体育館)、図書情報センターなどを見学しました。
授業中の教室では、案内役の先生を見つけた生徒たちが笑顔で声を掛ける場面も。同校は1学年約160人の規模で、「教員は中学・高校の区別なく、それぞれの教科を担当するため、すべての教員がすべての生徒にかかわりながら、6年間の成長を見守ります」と説明がありました。校内を少し歩いただけで、教員と生徒の距離の近さや、アットホームな校風が伝わってくる施設見学でした。
続いて、多目的に利用できるマリアンホールで全体説明が行われ、広報部長の安東峰雄先生が教育の特色について紹介しました。最初に取り上げたのは、同校が掲げる五つの教育理念です。「カトリック精神に基づく教育」「質の高い全人教育」「家庭の精神を基盤とする教育」「奉仕・正義・平和をめざす教育」「変化に適応できる教育」を柱に据え、生徒一人ひとりの成長を支えています。宗教教育について安東先生は、「日々の祈りや宗教の授業を通して、『どんな人生を送るのか』『隣人を自分のように愛するとはどういうことか』をとことん考えてもらいます。神様から与えられた能力や才能を、他者のためにしっかりと発揮できる人に育ってもらいたいと願っています」と語りました。
また、「質の高い全人教育」については、施設見学で訪れた被服室での授業にも触れ、「エプロンやパジャマ作りに熱心に取り組むことも、自立した生活を営むためには欠かせない学びです。本校は大学付属ではない進学校ですが、受験に必要な教科に偏ることなく、家庭科や音楽、体育などの実技教科もしっかり学ばせています」と説明しました。
英語教育にも力を入れています。2クラスを三つに分ける少人数分割授業を行い、文法は日本人教員、英作文やエッセイなどのライティングはネイティブ教員が担当。発音練習にはデジタル教材も活用しています。安東先生は「その成果もあり、高1で実施するイギリス語学研修には毎年6~7割の生徒が参加しています。さらにオーストラリアへのターム留学など、語学力だけでなく世界観を広げる機会も充実しています。卒業時には4人に1人が英検®準1級レベル以上のスコアを取得しており、わたしたちも、その成果を実感しています」と説明しました。
「自分軸」を育てる探究学習も大きな特色で、その土台となるのが「ふりかえり」の習慣です。授業や学校行事を含めたあらゆる活動で、自分自身を見つめ直す機会を設けています。学習面では、オリジナルの手帳を活用。「①目標設定、②計画、③実践、④振り返り」の四つの段階を繰り返しながら、自分に合った学習方法を身につけていきます。
また、多様な価値観を理解しながら合意形成を図る力を育むため、中3の公民では全員参加による「日本語での校内模擬国連」を実施しています。SDGsに関する生徒の自主的な活動も活発です。児童労働問題をテーマにしたワークショップ「シャイニングチェンジ」をはじめ、有志による約30のプロジェクトが活動しており、仲間と協働しながら課題への理解を深めています。
高大連携も充実しています。現在は上智大学、芝浦工業大学、日本女子大学など9大学と連携し、大学訪問や授業体験を実施。さらに夏休みには校内で大学模擬講義も開講し、進路や学問への理解を深める機会となっています。

「自然とゆとりの100年建築」をコンセプトにした校舎。さまざまな施設がゆったりと配置され、図書情報センターには約5000冊の洋書を含む約5万冊の蔵書のほか、パソコンなどの情報機器も完備されています