学校説明会レポート
大妻多摩中学校
2026年6月24日(水)
2027年度より新たな教育プログラムを導入し、さらなる改革を推進
1908年に大妻コタカが創設した私塾から発展した大妻学院が、東京都多摩市に高等学校を設立したのは1988年のこと。その6年後に中学校を併設し、大妻多摩中学高等学校となりました。以来、伝統ある女子教育を受け継ぎながら、社会で活躍できる自立した女性の育成をめざしています。時代の変化に応じて教育改革にも積極的に取り組み、来年度から教育内容を刷新。本物の体験から問いを見つける「探究フィールドワーク」と、その問いをデータで検証する「データサイエンスリテラシー教育」を新たに導入します。
説明会では、冒頭、校長の熊谷昌子先生が、同校の特色として「豊かな自然環境」「充実した施設」「理念に基づいたカリキュラム」「女子に適した指導」の4点を紹介しました。なかでも大切にしているのが「仲間づくり」です。女子は人間関係が学習意欲につながることもあるため、入学すると、まず自己PRの時間を設けるなど、クラス全員と話す機会を設けています。学習面でも、スモールステップで目標を設定し、達成できたことをしっかり認めながら寄り添う指導を行います。熊谷先生は「女子は『見守られている』と感じることで安心し、力を発揮します。また、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)のPDCAサイクルを回しながら、みずから学習を進める体制づくりも進めています」と話しました。
また、同校では、「主体的であること」「他者と協働すること」「グローバルな視野を持つこと」という三つのビジョンを掲げ、その実現に向けて「Tsumatama SGL」を展開しています。これは、科学教育(Science)、国際教育(Global)、教養教育(Liberal Arts)の3分野を柱とした取り組みです。
このうち国際教育では、英語をグローバルなコミュニケーションの第一条件と位置づけ、特に力を入れています。入学時の英語力に応じた習熟度別授業を実施するほか、同じ範囲を5回繰り返して学ぶ「5ラウンドシステム」を導入し、学習内容の定着を図っています。また、中1では立川にある体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY GREEN SPRINGS」を訪問。「トラベル(旅行で使う英語)」と「異文化理解」をテーマに、英語のみで学ぶプログラムを体験します。留学生を招いた校内プログラム(中2)やオーストラリア修学旅行(中3)など、英語を実際に使う機会も豊富です。さらに、オーストラリアやアイルランド、ドイツなどへの「探究ターム留学」も希望者を対象に実施しています。
続いて、この4月に副校長に着任した大木治久先生が、来年度から始まる新たな学びについて説明しました。「探究フィールドワーク」では、年間10回程度、学校が責任を持って生徒をフィールドワークへ引率。「本物の現場」で「見た」「聞いた」「触れた」という実体験を通して、生徒の内側から自然な問いを引き出します。
さらに、その問いを感覚だけで終わらせないため、「データサイエンスリテラシー教育」を展開します。中1・2では、統計ツールなどを活用しながら、フィールドワークで生まれた問いをデータで考える視点を養成。中3では、自分で設定した問いを基にデータ調査を設計し、仮説を立て、データを集め、分析し、結果を読み解く一連のプロセスを体験します。大木先生は、「これらの学びを通じて、10年後、20年後に『仕事が楽しい、毎日が楽しい』と思えるような、本当の学力を身につけられるのが本校の特色です」と力強く語りました。
最後に、入試広報部部長の田辺静香先生が2027年度入試について説明しました。2月2日に午前入試を新設するほか、特定の科目に秀でた力を評価するため、2月1日・2日の午後入試では算数1科入試を新たに導入するとのこと。詳しくは学校ホームページをご確認ください。

約4万冊の蔵書を誇る図書館。人気ドラマのロケ地として使用されたこともあります。上階には約200席の自習スペースがあり、大学受験を控えた高3生が優先的に利用できるエリアも設けられています