受験ライフをサポートする進学情報誌 さぴあ

学校説明会レポート

学校説明会レポート

巣鴨中学校

2026年6月14日(日)

100年を超える伝統と最先端の教育で、生徒一人ひとりの可能性を開花させる

巣鴨中学校・高等学校は、1910年に哲学者・遠藤隆吉博士が設立した私塾「巣園学舎」から発展した歴史ある男子校です。創立以来、自分で努力する姿勢を大切に育てていく「硬教育(努力主義)」による男子英才教育を展開しています。また、綿密なカリキュラムの下で中高6年一貫の「英才早教育」を行い、難関大学の受験に対応するだけでなく、生徒一人ひとりの将来を見据えながら、実社会でも力強く活躍できる学力・人間力・国際力を育んでいます。

例年、難関国公立大学・難関私立大学への高い合格実績を誇り、なかでも医学部・医歯薬系大学への合格者が多いことでも知られています。2026年春の卒業生のうち、国公立大学医学部医学科に10名(浪人を含めると18名)、私立大学医学部医学科に26名(同69名)が合格しています。

この日の説明会の冒頭、校長の堀内不二夫先生は、小学生時代はあまり学校が好きではなかったものの、同校に入学後は日々の授業で知的好奇心を刺激され、今では皆勤賞をめざしているという生徒について紹介しました。そして、「子どもはみんな可能性を持っています。知的な刺激を与えることは本当に大事なことで、その結果、子どもの才能が花開きます」と語りました。

また、現在受験勉強に励んでいるサピックス生を支える保護者に向けては、「学歴も大事ですが、本当に大事なのは、お子さんが持っている、学力を超えた、人間としての力です。本校ではその土台を築きます。私立中学に入学できればいい、大学に行けばいいということではなく、大人として、その先、そして今を見る視点を持っていただければと思います」と呼び掛けました。

さらに堀内先生は「早い時期から将来の目標を決めているお子さんもいるでしょう。でも、中高の6年間のなかで、仲間と一緒に切磋琢磨しながら、学業以外のいろいろなものを見つけていってほしいのです」と前置きし、同校の多彩な行事を紹介しました。その一つが、毎年5月上旬に行われる「大菩薩峠越え強歩大会」です。これは、深夜から早朝にかけて全校生徒が東京の奥多摩町から大菩薩峠を越え、山梨県甲州市までを強歩するという伝統行事です。今年は、最近のクマ出没の状況などを鑑み、場所を湾岸エリアに移して昼間の時間帯で実施されました。

堀内先生は「論語のなかに『今汝画(いま、なんじかぎれり)』(原典は『今女画』)ということばがあります。孔子が弟子の冉求(ぜんきゅう)に、『今汝画=力が足りないという者は、途中で力尽きて倒れるものだ。お前は今、自分で限界を決めてしまっている』と叱ったのです。行き詰まったら、このことばを思い出してください。一歩でいいからがんばってみる。そうすれば、見える世界が変わってくるかもしれません」とエールを送りました。

続いて、入試広報部長の山崎大輔先生から学校生活全般について説明がありました。同校では毎月のように行事が開催されています。9月開催の「巣園祭(文化祭・体育祭)」もその一つです。今年のテーマは「霽月(せいげつ)」。「霽月」とは、雨や雪が上がった後の、澄み切った夜空に冴えわたる月のこと。来場者の心に残る素晴らしい文化祭となるようにとの願いが込められており、現在、生徒たちがアイデアを出し合いながら準備を進めているところです。

このほか、近年力を入れている国際教育では、イギリスでの海外研修プログラム「巣鴨ビヨンド・ボーダーズ」が2024年からスタートしました。これは、スコットランドからロンドンまでの650kmを約2週間かけて移動しながら、屋外での体験学習を行うプログラムです。

入試は毎年、2月1日の午前、同日午後(算数)、2日、4日の計4回。2027年度も「大きな変更はありません」とのことですが、詳細は11月以降に同校ホームページに掲載される募集要項をご確認ください。