学校説明会レポート
明星中学校・明星Institution中等教育部
2026年7月2日(木)
伝統の「実践躬行」精神を受け継ぎ、未来を切り拓く6年一貫教育をスタート
1923年に東京・府中に開校した明星実務学校を起源とする明星中学校・高等学校。今年4月、そのキャンパス内に、6年完全一貫教育を行う「明星Institution中等教育部」(以下、MI)が開設されました。建学の精神「和の精神のもと、世界に貢献する人の育成」の下、建学の精神の一つである「実践躬行(じっせんきゅうこう)」を大切にし、みずから正しいと信じたことを実践し、社会に貢献できる人材の育成をめざしています。
オンラインで開催されたこの日の説明会では、昨年4月に明星中・高の校長に着任し、今年4月にMIの校長に就任した井上一紀先生が、MIの教育について説明しました。同校では、井上先生が前任校(渋谷教育学園幕張中学校・高等学校)で培った進学メソッドを基盤に、国際性・指導力・先見性・知的好奇心・主体性という五つの力を育成します。また、中高6年間をA(中1・2)、B(中3・高1)、C(高2・3)の3ブロックに分け、それぞれの成長段階に応じたカリキュラムを編成しています。
まず、Aブロックでは、少人数学級で、一人ひとりにきめ細かな指導を実施。特に英語・国語・数学・理科・社会の5教科を重視し、確かな基礎学力を徹底して身につけるとともに、主体的に学ぶ姿勢や学習習慣を育み、社会における自分の立ち位置を理解する力を養います。
次のBブロックでは、培った基礎力を土台に論理的思考力や創造性を伸ばします。海外研修や芸術講座、自分でテーマを設定して取り組む学術研究論文など、教科の枠を超えたプロジェクトを通して自己の興味・関心や特性を客観的に分析し、アイデンティティの確立をめざします。
そして、Cブロックでは、みずから定めた進路目標の実現に向けて専門性を深めます。そこでは文系・理系の枠を超えた多様な選択科目を設け、生徒一人ひとりの志望に応じた学習を展開。難関大学受験に対応する学力養成に加え、グローバル社会で求められる課題解決力やコミュニケーション力も育成します。
各ブロックでは、学園祭や体育祭、校外研修、部活動に加え、キャリアプログラムやグローバルプログラム、第二外国語講座、研究論文の作成(高1・2)、進路説明会、オープンキャンパスへの参加、5教科入試対策など、多彩な学びの機会を用意しています。さらに、生徒の主体性と人格を尊重し、Agency(みずから考え主体的に行動して社会を変革する力)を育む系統的な教育プログラムを構築するとともに、生徒が未来志向で学校生活にわくわくしながら取り組める教育活動をめざしています。
その一環として、探究プログラムの積極的な導入や生成AIの活用も進める予定で、学苑のAI教育顧問には元Apple副社長の前刀禎明氏が就任しました。井上先生は「MIは明星中学校・高等学校とは異なる6年一貫教育の学校です。今年、第1期生が入学し、とても良い雰囲気でスタートしました。現在は61名と少人数ですが、学園祭や部活動などの全体行事は明星中学校・高等学校の約1650名の生徒と共に行い、一方でMI独自の行事では、自分たちで考え、主体的につくり上げることができます。明星学苑は伝統ある「健康・真面目・努力」を校訓とする学校であり、同じキャンパスにはさまざまな目標を持つ生徒が集う多様性のある環境です。ぜひ一度、本校に足を運び、生徒たちの良さを感じてください」と締めくくりました。
続いて、副校長の室﨑摂先生が帰国生・国際生入試について説明しました。読解問題ではフィクション、ノンフィクションの両方を幅広く読むこと、エッセイでは2~3段落で意見をまとめ、目的を明確にしながらわかりやすく書くことが大切だとアドバイスしました。2027年度の募集人員は、帰国生入試・国際生入試が20名、一般入試が80名です。11月23日には帰国生入試が、2月1日午前・午後には国際生入試がそれぞれ実施されます。一般入試は2月1日午後(2科)、2日午前(4科)・午後(2科)、3日午前(4科)・午後(2科)、5日午後(2科)の計6回行われ、3日午前の第4回入試が特待生試験となります。詳しくは学校ホームページをご覧ください。

幼稚園から高校までが集う広大なキャンパスには、約8万5000冊を所蔵する図書館をはじめ、スタードーム(天体観測ドーム)、明星スポーツセンターなど、さまざまな施設・設備が整っています