学校説明会レポート
中央大学附属中学校
2026年7月11日(土)
「自主・自治・自律」の理念の下、体験を重ねながら「自ら学び、未来を切り拓く力」を育む
中央大学附属中学校・高等学校は、東京都内に3校ある中央大学の附属校のうち、唯一、中学校を持つ中高一貫校です。「自主・自治・自律」の教育理念の下、生徒たちは独自の教育プログラムを通して、自分の頭で考え、判断し、行動する力を養っています。また、毎年80~90%の生徒が中央大学へ内部進学する一方、国公立大学や難関私立大学への進学にも対応できる学びを展開しています。
説明会の冒頭、副校長の大島誠二先生は、中学3年間の教育について、「社会、そして海外などに出ていくときに、自分が何を考え、自分が何者なのかをしっかりと人に伝えられるような人間に育てていきたいと考えています。学校の雰囲気やカリキュラムの在り方なども『自主・自治・自律』に沿って組み立てています」と語りました。
同校ならではの教育として、大島先生が最初に紹介したのは「体験型学習」です。入学後、すぐに行われる「オリエンテーション旅行」では、1泊2日で長野県の白樺湖を訪れ、農村体験や運動会、カレー作りなどを通してクラスメートとの親睦を深めます。「ワンデイエクスカーション」と呼ばれるフィールドワークでは、中1は神田明神や湯島天神を経由して茗荷谷にある中央大学法学部の校舎を訪問します。また、中2では奈良・京都での移動教室、中3では沖縄への修学旅行などを実施しています。
さらに、中3では中央大学ロースクール(法科大学院)を訪問し、裁判員制度について講義を受けた後、ディスカッションや模擬法廷を体験します。また、テーマに基づいた「スクールランチ」を全学年で各学期5~6回実施。校内のランチルームで日本各地の郷土料理や世界の料理を味わいながら、その地域や国について調べ、発表する機会も設けられています。大島先生は「食べるということを通じて学ぶ機会になっています」と説明しました。
読書を通して幅広い教養を身につける「課題図書」も同校ならではの取り組みです。そこでは、中学校3年間で60冊、高校3年間で100冊の課題図書を読み、国語の定期試験で内容に関する問題も出題されます。中学では読みやすい児童文学から始まり、学年が上がるにつれて難易度の高い作品へと進み、高校では法学入門などの啓発書にも触れます。本に親しみながら、多様な価値観やさまざまな分野への理解を深めることを目的としているそうです。
英語教育では、ネイティブ教員と日本人教員によるチームティーチングで行う「Project in English」を週1コマ用意しています。授業では、中1で「学校」、中2で「地域」、中3で「日本」をテーマに、自分の知っている英語を使って表現し、発表する力を養います。また、英検®は全員受検を基本とし、中3修了時までに約9割の生徒が準2級、約2割が2級に合格しているとのことです。
探究学習に位置づけられる「教養総合」は、中3から始まる同校独自の学びです。大島先生は「これは中央大学進学への軸となる学びです。基礎学力を総合する力を培っていきます」と話します。中3では日々の学習のなかで生まれた疑問を大切にし、「問い」を見いだす力を養成。高1では生徒自身の興味・関心に基づいて探究テーマを設定し、高2ではマレーシア・ボルネオ島でのジャングル自然調査など国内外でのフィールドワークに取り組みます。そして高3では、文系は卒業論文、理系は卒業研究として学びの成果をまとめます。
卒業後は多くの生徒が内部推薦制度を利用して中央大学へ進学しています。今春、その割合は87%に達します。それ以外の生徒は一般選抜や学校推薦型選抜、総合型選抜などを利用し、国公立大学や早慶上理をはじめとする私立大学へ進学しています。

中学の制服「中附スタイル」は、ブレザー、シャツ、ネクタイ、リボン、スカート、ズボンを自由に組み合わせ、自分らしい着こなしを楽しめます