学校説明会レポート
豊島岡女子学園中学校
2026年6月12日(金)
75年以上受け継がれる「運針」が育む
みずからを律する心と高い集中力
豊島岡女子学園中学校・高等学校は、1892年に、現在の新宿区下宮比町に女子裁縫専門学校として誕生し、戦後、池袋に移転して現校名となった首都圏有数の女子進学校です。
この日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試解説から始まりました。第1回入試の算数の問題を示したうえで、「6年生の算数の授業では毎週、同校で頻出される立体の切断を繰り返し演習します。基礎・基本を固めるとともに、答えだけでなく解き方をていねいに書いて考える習慣を身につけ、難度の高い算数にも対応できる力を育てています」と述べました。
続いて、校長の竹鼻志乃先生が教育方針「道義実践・勤勉努力・一能専念」を紹介し、スクールミッション「志力(志を立て、志を実現する力)を持って未来を創る女性の育成」について語りました。より良い社会を創るために、自分を律し、自分の力で未来を切り開こうとする姿勢や力を育てています。
象徴的な取り組みが、毎朝5分間の「運針」です。75年以上続く伝統で、無心に針目を進めることで集中力を養い、基礎を大切にする姿勢を身につけます。「針目の乱れは心の乱れ」と竹鼻先生。教員は針の進め方から生徒の様子を見守り、きめの細かい指導につなげています。
生徒全員が参加するクラブ活動は48団体が活発に活動しています。全国レベルのコーラス部や阿波踊りの「桃李連」など個性豊かなクラブがそろいます。「6年間で何でもいい、本気で取り組んだと言えるものを見つけてほしい」と竹鼻先生は話しました。
体系的な探究活動と進路指導で
未来を切り開く力を身につける
探究活動は中1から段階的に発展し、高校では全員が科学的アプローチで課題解決に取り組み、高2では論文をまとめます。海洋研究開発機構(JAMSTEC)など外部機関との連携や、長崎県壱岐島、北海道大樹町、ハワイでの探究型宿泊研修も実施。2015年から始まった「モノづくり」のSTEAM教育では、正解のない課題に挑み、試行錯誤する力を育んでいます。
グローバル教育では、英語の授業に加え、ネイティブ教員と昼休みに自由に会話ができる「イングリッシュ・ランゲージ・テーブル」や選抜制の特別英語レッスンを実施。スタンフォード大学のスティーブン・マーフィ重松教授によるプログラムや、インドの提携校との交流など、世界とつながる機会を国内外でつくっています。
進路指導は、中高6年間を見通した「進路ロードマップ」に基づいて実施。週1回発行される「進学通信」で先輩の体験談や、その時々の学習のポイントを共有し、学校全体で進路実現を支えています。最後に竹鼻先生は、「可能性を広げたい、もっと成長したいという意欲のある皆さんに、本校は必ず応えます」と語り、説明会を締めくくりました。

JR・東京メトロ各線・西武池袋線・東武東上線が乗り入れる池袋駅から徒歩7分、有楽町線の東池袋駅からも徒歩2分と交通の便の良いキャンパス。埼玉、千葉、神奈川から通学する生徒も多くいます