学校説明会レポート
慶應義塾湘南藤沢中等部
2026年6月19日(金)
データサイエンスの学びで
社会の課題を読み解く力を育成
慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部は、「社会的責任を自覚し、知性、感性、体力にバランスの取れた教養人の育成」を目的として1992年に誕生した中高一貫の共学校です。高等部の卒業生は、ほぼ全員が推薦により慶應義塾大学の10学部のいずれかへ進学します。
SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試分析から始まりました。広野先生は2026年度の入試結果を示した後、過去の二次試験で実施された面接や体育実技の課題を紹介しながら、「サピックスでは、毎年卒業生へのアンケートを基にこうした資料を作成しています。しっかり確認し、安心して受験に臨んでいただければと思います」と呼び掛けました。
続いて、中等部・高等部部長の尾上義和先生が「子どもたちが将来活躍するためには、社会の課題を理解したうえで、自分の力をどのように生かして世の中に貢献できるかを考えることが重要です」と語りました。
同校では、国際化や情報化に対応した教育に力を入れ、特に統計学やデータサイエンス教育を重視しています。尾上先生は「文系・理系に関係なく、全生徒がデータの扱い方や分析の基礎を身につけます。統計学を専門とする数学の教員が複数在籍していることも、本校の特徴です」と強調しました。
慶應義塾の一貫教育を強みに
幅広い教養と柔軟な思考力を養う
こうした教育の基盤となるのが、慶應義塾大学への推薦制度です。生徒たちは受験対策に追われることなく、探究学習や課外活動に取り組みます。大学教員による講演や授業体験、大学生・大学院生との交流など、中高大一貫教育ならではの学びの機会も設けられています。
学習面では、全教科をバランス良く学び、幅広い知識や教養、柔軟な思考力を養います。そのため、早い段階で文系・理系に分けることをせず、高3でⅠ類(文系科目を中心に学ぶコース)とⅡ類(理系科目を中心に学ぶコース)に分かれ、それぞれの進路に応じて専門性を高めます。
また、英語の習熟度別授業やネイティブ教員による指導、高2・3での第二外国語の履修、短期交換留学や海外研修、長期留学制度などを通して、国際社会で活躍するための力を育んでいます。帰国生や一般生、附属の小学校からの内部進学者などが混在するクラスでは、多様な価値観に触れ、互いに刺激を受けながら成長していることも紹介されました。
最後に尾上先生は、「好奇心や向学心を持ち、困難から逃げずに努力を続けることができる皆さんをお待ちしています」と述べ、説明会を締めくくりました。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス内(写真左上)にあり、ここで学ぶ大学生を身近に感じることは、生徒にとって自分の将来を考えるきっかけにもなっています