学校説明会レポート
渋谷教育学園渋谷中学校
2026年6月19日(金)
自調自考の理念の下
主体的に学ぶ力を育む
渋谷教育学園渋谷中学高等学校は、「自調自考の力を伸ばす」「国際人としての資質を養う」「高い倫理感を育てる」を教育目標に掲げる共学の進学校です。説明会は学校紹介動画から始まり、6年間の学びを見通した学習計画「シラバス」、高1・2で取り組む約1万字の「自調自考論文」、模擬国連や、生徒主体で運営する学校行事など、多彩な教育活動が紹介されました。
続いて、学園長の田村哲夫先生が、「『自調自考』とは、みずからの問いに向き合い、みずから学び・考える力を育むための理念である」と説明。「やり方を教わって解いた問題よりも、自分で考えて見つけた解き方のほうが忘れない。これが自調自考ですね、と生徒が話していました。このように自分自身で気づくことが大事なのです」と主体的に学ぶ姿勢の大切さを強調しました。また、創造力や挑戦する力、忍耐力といった非認知能力を育むことも重要だと話します。そのための目標の一つが「国際人としての資質を養う」であり、異なる言語や文化、多様な価値観に触れ、相手に共感する力を育てることが大切だと語りました。最後に田村先生は、「校舎や教員よりも大事なのは生徒です。今日はぜひ生徒を見ていってください」と来場者に呼び掛けました。
仲間と強みを見つけ合うことで
自分の「得意」に気づく
次に、学校長の高際伊都子先生が教育内容を説明しました。同校では、6年間を2年ごとの3ブロックに分け、まず、中1・2では基礎学力と学習習慣を養成。中3・高1では少人数授業や英語の発展クラスなどを設け、生徒一人ひとりの学びを支えています。中3の英語は、ネイティブ教員が主導する「帰国英語」「英語コース(発展・Advancedクラス)」「一般コース」を設置。英語コースは「時間をかけて英語を学びたい」という希望者向けのクラスです。そして、最後の高2・3では進路別にクラスを固定せず、多様な進路に対応した学びを展開しています。
進路は国内の難関大学に加え、海外大学や芸術系など幅広く、海外大学への進学者の約3分の2を一般生が占めます。帰国生と日常的に学ぶなかで、「自分にもできるかもしれない」という意識が芽生えることも同校の特色です。
また、学園祭などの学校行事は生徒主体で運営しています。高際先生は「『あの子は企画力がある』『プログラミングならあの子』と、周りの人が得意としていることが見えてきます。そうした経験を通して、自分の役割や得意なことにも気づいていくのです」と話し、生徒が互いの強みを認め合いながら成長していくことを紹介しました。

「自調自考」の取り組みとして、授業の開始や終了のチャイムを鳴らさずに生徒自身が時間管理をする「ノーチャイム方式」を採用しています