学校説明会レポート
早稲田大学高等学院中学部
2026年6月19日(金)
早稲田の一員としていち早く育つ
「好き」を形にする6年間
早稲田大学の建学の精神を礎に、中高一貫教育を実践しているのが早稲田大学高等学院です。その前身は1920年設置の旧制早稲田大学予科にさかのぼり、中学部は2010年に誕生しました。
SAPIX代々木ホールで行われたこの日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試解説から始まりました。広野先生は同校の面接に触れ、「1日午後から順次、5名のグループで10~15分間実施されます。その対策として、サピックスでは卒業生アンケートを基に作成した資料も用意しています」と述べました。
続いて学院長の本木弘悌先生が登壇し、早稲田大学の三大教旨である「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を紹介。「150年前につくられた理念ですが、今でも十分通じます。早稲田は昔から探究に取り組んでいる学校です」と語りました。
続いて本木先生は、早稲田に中学部から入学することの意味について、「大学から早稲田に入る人より6年も早く早稲田のなかで育つということです。大学がどんな場所か、学問とは何かということを肌で感じながら成長してほしいと願っています」と説明しました。中学部は1クラス30名の4クラス編成で、毎年クラス替えを実施。さらに、ご自身が小学生のころに犬への興味から世界のドッグショー情報を調べるうちに地図に夢中になり、やがて地理の研究へと発展した経験を紹介しながら、「好きなことが何かの形になる、またはそういう道があるのだということを知り、6年間を過ごせるといいですね」と話しました。
先取りよりも深掘りを重視
「探究」から「研究」へと深まる学び
続いて、中学部教務主任の小川慎二郎先生が同校の教育の特徴について説明しました。小川先生は「先取りではなく、じっくり深掘りする」ことを重視していると語ります。国語では松尾芭蕉の句を表現者の立場から問い、理科では光の3原色を組み合わせて好きな色の照明を作る授業を実施。「定期テストを超えた、高次元の議論にたどり着くまで深掘りすることを大切にしている」そうです。
英語は表現に重点を置き、ネイティブ教員による英会話やプレゼンテーション、スピーチなどアウトプットを重視した授業を展開。中3では総合学習の時間にドイツ語・フランス語・ロシア語・中国語について、その文化・歴史まで学び、高校ではそのなかから1言語を選んで履修します。希望制のオーストラリア研修や、早稲田大学の留学生によるアウトリーチ活動など、国際交流も盛んです。
宿泊研修では、中1は奈良、中2は長野、中3は長崎・佐賀を訪れ、生徒はそれぞれの興味に基づき地域研究を行います。その成果を発表するのが11月の学習発表会です。さらに、学習発表会の有志団体やプロジェクト活動には活動資金が支援されるほか、同窓会の「学術研究奨励金」では、生徒が研究計画書と予算書を提出し、採択されれば研究費が支給されます。こうした仕組みを通して、生徒の主体的な探究活動を後押ししています。

西武新宿線「上石神井」駅から徒歩7分。緑豊かなキャンパスが広がっています