学校説明会レポート
桜蔭中学校
2026年6月23日(火)
「礼と学び」の精神の下
高い知性と人格を育てる教育を実践
桜蔭中学校高等学校は、1924年、東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)の同窓会である桜蔭会の会員によって設立されました。建学の精神「礼と学び」の下、高い知性と人格を兼ね備えた女性の育成をめざす教育を実践しています。
SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試分析から始まりました。広野先生は、今春、同校に合格した受験生のサピックスオープンでの偏差値分布を示し、「算数や理科に強いほうが有利と思われていますが、どの教科も粘り強く解く力が求められる出題です」と解説しました。また、サピックスでは、冬期講習や正月特訓、SS特訓を通じて学校別の演習を繰り返すこと、秋には受験校を意識した面接模試も実施することなどを説明し、「夏までに、基礎学力をしっかりと養っておくことが重要です」とアドバイスを送りました。
続いて、校長の齊藤由紀子先生が同校の沿革と教育方針について説明しました。初代校長の後閑キクノ先生が礼法や家事教育の基礎を築いたことから、現在も礼法や実技の授業を重視していることを紹介。齊藤先生がみずから指導する道徳では、自分の長所や学園の歴史について考える機会を多く設けているそうです。「本校は、向上心あふれる女性同士のシスターフッド(連帯、絆)によって創立され、運営されてきた学校です。先輩たちの精神に倣い、生徒たちには、人とは違う“自分らしさ”を大切にする生き方を選べる女性になってほしいと願っています」と述べました。
学校行事やクラブ活動が自律の場
6年間の成長を温かく見守る
続いて、教頭の井上瑞穂先生が学校生活について説明しました。中1から高3まで全学年が5クラス編成で、毎年クラス替えを実施。各学年には5人のクラス担任のほかに2人の副担任が配置され、教員は3年間、または6年間の持ち上がり制で生徒たちを見守ります。
日々の学習では基礎・基本を重視し、高1までは全員が同じカリキュラムで学びます。中学3年間の学びの集大成となる自由研究は50年以上続く伝統で、中2から自分が選んだテーマで準備を進め、最終的には原稿用紙20~40枚の論文にまとめます。
文系・理系に分かれるのは高2からですが、進路別のクラス分けはせず、選択科目に合わせて教室を移動して学びます。英語・数学は高2から2段階の習熟度別授業となりますが、どちらのクラスで学ぶかは本人の希望によるとのことです。
生徒の自律心を養うため、学校行事や課外活動も重視しています。文化祭や体育大会は高2生をリーダーに生徒主体で運営され、クラブ活動も盛んです。学校行事や授業の様子を映したスライドからは、充実した学校生活の様子が伝わってきました。

100周年事業の一環として完成した東館には、複数の理科実験室や温水プールなどの最新施設が整っています