学校説明会レポート
四天王寺中学校
2026年7月18日(土)
女子教育を熟知したていねいな指導
中2進級時にはコースの変更も可能
聖徳太子が1400年余り前に創建した四天王寺の境内に建つ、四天王寺高等学校・中学校。説明会の冒頭で、入学対策部部長の山田雅勇先生が強調したのは、同校が最も大切にする仏教的価値観に基づく人間教育です。
「本校では、慈悲の心と、智慧の習得を志す女性の育成を実践してきました。答えのない問題に立ち向かう現代社会において、立ち止まって考え、他者と共に歩むための心の豊かさを養うことは、非常に重要だと考えています」
同校の学びの特徴は、女子の成長特性を熟知したていねいなアプローチにあります。説明会では魚をさばく「三枚おろし」や「登山」にたとえながら、女子はいきなり高い目標を提示されるよりも、「小さなステップを確実に積み重ねることで自信を持つ傾向がある」と紹介されました。「教員は単なる指導者ではなく、生徒の装備を整えアドバイスし続ける伴走者として、生徒が『わかった!』という本当の理解を得るまで徹底的にサポートします」と山田先生は説明します。
2021年度からは、将来の目標に合わせた「4コース制」を導入。医師・医療従事者としての高い学力に加え、強い使命感と倫理観を養う「医志コース」、最難関国公立大学や海外大学をめざし、表現力を磨くための演劇教育を行う「英数Sコース」、基礎を徹底的に鍛え、段階的に高い目標へと到達させる「英数コース」、そして世界をめざすアスリートやアーティストを育てる「文化・スポーツコース」というラインナップです。
また、「中2への進級時には、英数コースから医志コースや英数Sコースに変更できる機会もあります。入学後の成長に応じた選択が可能となっています」とのことです。
自学自習を支える充実した環境
卒業生の学習サポーターも常駐
学習サポートも充実しています。放課後には同校卒業生が「学習サポーター」として自習スペースとして開放される食堂に常駐し、日々の復習で生じた疑問を先輩に気軽に質問できます。さらに、教員が質問に対応する「学習プラザ」も設置されており、ここでは教員によるサポートのほか、ネイティブ講師による個別指導も受けられます。
英語教育に関しては、「入学前の特別な準備は不要です」と山田先生。同校では教科書の最初からていねいに学び始め、中1の終わりまでに全員が堂々と暗唱やスピーチができるレベルにまで引き上げます。基礎となる単語や文法を重視することで、将来的にアカデミックな世界で通用する質の高い英語力の土台を築きます。
これらの学びが実を結び、毎年、国公立大学や医学部医学科に多数の合格者を輩出しています。2026年春は卒業生472名で、226名が国公立大学に合格(現役167名)。そのうち44名が医学部医学科の合格を手にしました。
最後に中学入試についての説明もありました。同校では、医志コースや英数Sコースの合格点に届かなかった場合でも、英数コースで合格となる「変更合格」制度を設けているとのこと。四天王寺中で学びたいという志の高い受験生に、広く門戸を開いています。
説明会の締めくくりに、山田先生は、受験生にメッセージを送りました。「四天王寺での6年間は、単に大学受験に向けた勉強の場ではありません。学校生活を通して、社会に貢献できる人間へと成長できる場でもあります。ぜひ一度、本校に見学にいらしてください」