学校説明会レポート
洛南高等学校附属中学校
2026年7月18日(土)
生活の乱れは学習の乱れ
規律ある生活が培う高い学力
世界遺産・東寺の境内に位置し、静謐な空気が流れる洛南高等学校附属中学校。弘法大師空海が創設した日本最古の私立学校「綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)」をルーツに持ち、弘法大師による「物の興廃は必ず人による。人の昇沈は定めて道にあり」という建学の精神を今に受け継いでいます。
同校の教育の核となるのは、仏教の教えに基づく心の教育です。その象徴となるのが、毎月21日の弘法大師の月命日に行われる「御影供(みえいく)」です。この日は1時間遅れの登校となり、午後の授業は行われません。校長先生の講話を聴き、自分自身の1か月を振り返って、原稿用紙1枚の「反省文」をつづります。渉外部長の中村信吾先生は、「周囲への感謝を思い出し、初心に帰るこの時間は、多忙な学校生活のなかで、生徒たちが自己を見つめ直す貴重な機会となっています」と説明します。
さらに同校では、「生活習慣の確立なくして学力の向上はない」という信念の下、規律を重んじています。あいさつや清掃の徹底、靴をそろえるといった当たり前の習慣を大切にしており、合宿行事でも「スリッパがそろうクラスほど成績が良い」という明確な傾向があるそうです。
月に一度の「身装検査」では、男子の頭髪や女子の髪型に基準を設け、身だしなみのチェックを行っています。中村先生は、「この検査には、学校生活で外見を飾るのではなく、内面を磨いてほしいという思いが込められています」と話します。
集団生活での成長と、
受験生を支える入試制度
学習面では、非常にハイスピードかつハイレベルな授業が展開されます。中学2年間で中学3年分の内容を終え、中3からは高校の内容に入る先取り教育が特徴です。「予習5、授業3、復習2のサイクルで、みずから学び取る姿勢を重視しています。放課後や長期休暇中には自習室の『T.eRa.K.oya(てらこや)』が開設され、大学生チューターに質問できる体制も整っています」と中村先生は説明します。
進路指導においては、長年の蓄積に基づいた詳細なデータが活用されています。定期考査の平均点と大学合格実績には強い相関があり、たとえば京都大学に現役合格するには、「定期考査で平均70点以上」を取ることが一つの目安となっています。「つまり、学年順位100位以内を維持できれば、東大・京大・国公立大医学部といった最難関への合格にぐっと近づくことができます」と中村先生。学校の生活をおろそかにしないことが、第一志望校合格への近道であると語りました。
学校生活も大切にしています。中学生の9割以上が加入するクラブ活動は、勉強との両立を考慮し週最大4日、短時間集中で行われます。10月の文化祭は、中高合同で実施される同校最大のイベントです。高1・2が制作する「クラス展示」のトロッコ(ジェットコースター)は圧巻で、設計から安全管理まで生徒が主体となって作り上げます。このプロジェクト完遂のプロセスこそが、社会で必要な「人間力」を養う機会となっています。
入試については、関西圏の解禁日3日目に設定されています。3科または4科の選択制で、得意科目を生かした受験が可能です。最大の特徴は「専願切り替えシステム」です。他校(1・2日目校)の結果を受け、同校の定める期間内であれば、塾などを通じて「併願」から「専願」に切り替えることが可能で、最後まで第一志望合格をあきらめない受験生を支える仕組みとなっています。
説明会の最後、中村先生はメッセージを送りました。
「本校の学びは、伝統の重みと、未来を切り開く強さを兼ね備えています。ぜひオープンキャンパスや文化祭に訪れ、体感してほしいと思います」