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学校説明会レポート

学校説明会レポート

十文字中学校

2026年6月17日(水)

「自分で考え、実行する」環境を整え、未来を切り開く女性を育てる

豊島区北大塚にある十文字中学・高等学校は、1922年開校の文華高等女学校を前身とする伝統女子校です。創立者・十文字ことの「自分自身の生きがいを持ち、自分の力で世の中の役に立てる女性を育てたい」という思いの下、設立されました。

この日の説明会で、校長の横尾康治先生は最初に建学の精神「自彊不息(じきょうやまず)」について説明。「『自彊不息』とは、自ら努め励むことを怠らないという意味です。本校は、開校当初から、心身を鍛え、社会に貢献できる人を育てるという思いが受け継がれています。その象徴の一つが、創立以来続く『自彊術体操』です。生徒全員が毎朝10分間取り組み、短い時間でも毎日続けることの大切さを自然と学ぶことができます」と紹介しました。

さらに、教育目標である「主体性の伸長」「基礎学力の徹底」「社会性の涵養」についても説明。なかでも教育の軸となるのが「主体性の伸長」です。横尾先生は「主体性を伸ばすために、生徒たちには常に『自分の頭で考えて行動しよう』と伝えています。便利な時代だからこそ、自分で考え、挑戦することを奨励し、失敗を恐れずに取り組むよう指導しているのです」と述べました。その一例が通学用スラックスの導入です。生徒会長の公約をきっかけに、生徒自身がデザインや素材を検討しました。「主体性は、やらされて育つものではありません。何をどう進めるかを自分で決め、『もっと知りたい』『もっと挑戦したい』と思える経験を積み重ねることが大事なのです」と強調しました。

続いて、副校長の綾部香先生が学校生活や教育内容について説明しました。同校では、安心・安全を確保したうえで、生徒が自分で考えて積極的に行動できるようサポートしています。説明会では、生徒が学校の昇降口を通過すると、保護者にその通知が届くICタグ「ツイタもん」、保護者がウェブ上で出欠の連絡・確認や配布物の閲覧ができる「BLEND」などが紹介されました。

また、多様な価値観を育てるために、発表の機会や、専門家を招いた講演の実施も数多く設けています。綾部先生は「最初は人前で話すことに苦手意識を持つ生徒も少なくありません。しかし、友だちが応援してくれることで自信が生まれ、その経験が次の挑戦へとつながっていきます」と説明しました。英語で発表する機会も多く、「完璧な英語でなくても、伝えようとすること」を大切にしているとのこと。昨年度は、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の代表委員・田中熙巳氏(十文字学園女子大学名誉教授)、今年度は、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)事務総長のジャガン・チャパゲイン氏や、イラン出身のタレント・俳優・コメンテーターのサヘル・ローズ氏(予定)による特別講演会を実施。多様な価値観や社会課題に触れる機会を設けています。

挑戦の機会も豊富です。文化祭や体育祭などの学校行事は企画から準備、当日の運営まですべて生徒主体で行われます。グローバル教育にも力を入れ、中学では全員参加が前提のカナダ研修(中3)をはじめ、オーストラリア研修やアメリカ研修、短期留学、1年間の単位認定留学など、多彩な海外プログラムを用意しています。高校では、オックスフォード大学での交流やカンボジアでの起業支援、ルワンダとの交流などに挑戦する生徒もいます。

学習面については、広報部主任の松本高陽先生が紹介しました。数学では個別最適化プログラム「J-PALM(Jumonji Personalized Active Learning Mathematics)」を導入。「概念習得」「J-PALMタイム」「チェックテスト&フィードバック」「数学探究」の四つのフェーズを通して、一人ひとりが目標を設定し、自分の理解度に応じて学習を進めます。松本先生は「学習計画を自分で立て、振り返りながら学ぶことで、自己調整力や主体的に学ぶ姿勢が身についていきます」と説明しました。

探究活動も充実しています。中2では企業のインターンシップを教室で体験する探究学習を実施するほか、地域と連携した実践的な学びも展開しています。また、中1から高2までが探究成果を発表する「十文字探究DAY」を実施。さらに、高大連携協定校による特別授業や長期休暇中の講座も設け、生徒たちは自分の興味・関心に応じて学びを深めていきます。