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学校説明会レポート

学校説明会レポート

暁星中学校

2026年6月20日(土)

キリスト教精神を土台に、生徒一人ひとりの個性を尊重する全人教育を実践

暁星学園は1888年、フランスのカトリック男子修道会マリア会の宣教師たちによって築地に開校され、その2年後に現在の九段へと移転しました。開校以来138年にわたってキリスト教精神に基づく全人教育を実践しています。開校当初、集まった生徒はわずか12名でしたが、現在では1学年約175名、全校で1000名近くが学ぶ学校となっています。この日の説明会には在校生がスタッフとして参加し、来場者に積極的に声を掛けながら誘導する姿が印象的でした。

説明会の冒頭、あいさつに立った校長の髙田裕和先生が語ったのは、マリア会の創立者が残した教育哲学です。それは、「与えた」だけでは教育は完成しない、与えられた人が自力で生きられるようになり、その喜びが、与えた側の本当の喜びとなって初めて、教育は実を結ぶというものです。その教育哲学の下、同校では、週1時間の宗教の授業や校内でのミサ、学校に設置されている「シャリテ委員会」が主導する被災地ボランティアや地域の一斉清掃活動など、知識の習得にとどまらない人間形成の場が数多く設けられています。髙田先生は受験生に「自分がどういう人間になりたいか、自分なりに考えてみてください。その人間としての在り方が暁星の教育方針に合うのであれば、ぜひ本校にいらしてください」と語り掛けました。

暁星の教育で特に注目したいのが、英語とフランス語を軸とした語学教育です。入学すると、まずどちらを第一外国語とするか選びます。そして、第一外国語は週6コマ、もう一方は第二外国語として週2コマ学ぶことになります。

フランス語を第一外国語に選択する「エトワールコース」では、ネイティブ教員による英会話指導も受けられます。また、フランス文化や地理・歴史をフランス語で学ぶ時間もあり、こうした教育は、フランス国民教育省やフランス外務省が推進する教育プログラムとして認定を受けています。また、エトワールコースで学んだ高校生はフランスの現地校で3週間学ぶ「コリブリ(日仏高等学校ネットワーク)」留学プログラムにも参加できます。

英語を第一外国語とするコースでも、週6コマの授業のうち2コマはネイティブ教員によるコミュニケーション中心の時間です。また、家庭でも効果的なリスニングやスピーキングの練習ができるよう、学習アプリも活用しています。そして高校生になると、ネイティブ教員によるエッセイライティング指導を受けるなどして、英語4技能をバランス良く伸ばしていきます。

進学指導については、月初めの金曜日に各界の専門家や教員が自身の体験を語る「初金」を行っているほか、OBによる文理選択ガイダンス、同窓会がバックアップする高2向け職業体験プログラムなど、進路選択を多角的に支援する取り組みを行っています。2026年春の大学合格者数は、卒業生149名のうち東京大学4名(うち3名が理科Ⅲ類)、その他国公立大学の医学部5名、防衛医科大学校1名、私立大学医学部への合格者45名と、医学部合格者が目立つ結果となっています。医学部志望者が多い背景について進学指導部長の森田先生は、「学校として特定の進路を推奨しているわけではなく、生徒が幅広い選択肢のなかからみずからの道を見つけた結果です」と説明しました。

説明会の最後には、在校生へのインタビューが行われました。この日はサピックスの卒業生3名が、部活動やフランス語の学習などについて紹介しました。暁星小学校からの内部進学者との関係性については、「入学前は少し不安でしたが、内部進学生から話し掛けてきてくれて、すぐに仲良くなれました」と話すなど、同校の多様性を尊重する温かい校風をうかがわせる時間となっていました。