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学校説明会レポート

学校説明会レポート

文教大学付属中学校

2026年7月4日(土)

「未来思考」と「自分ごと化」を軸に、社会に貢献できる人材を育成

文教大学付属中学校は、2027年に創立100周年を迎える文教大学学園の中高一貫校です。発見力・思考力・行動力・探究力・表現力の五つの力を「文教ユニバーサルコンピテンシー」として掲げ、現在、次の100年を見据えた学校改革を進めています。

この日の説明会の冒頭、中学校長の神戸航先生は、同校の教育活動のキーワードとして「未来思考のマインド」と「自分ごと化」の二つを挙げました。「大人になったときに、どういう人間でありたいか、どういったかたちで社会貢献をしていきたいか。そうした未来の姿を考えることができれば、本校で過ごす6年間の意味や、さまざまな経験から得られる学びはまったく違ってきます」と語り、生徒一人ひとりが将来を見据えながら学ぶ姿勢の大切さを強調しました。

その考えを具現化する取り組みの一つが、中1から高1までの生徒を対象とした「グローバルコンピテンスプログラム(GCP)」です。そこでは、ネイティブ教員と日本人教員によるチームティーチング形式で授業を行い、グローバル社会で求められる知識や技能、生きる姿勢や価値観をオールイングリッシュで学びます。

身につけた英語力を生かし、世界へ視野を広げることができるよう、国際教育にも力を入れています。中1~高2対象の「セブ島グローバル研修」では、2025年度から、インフラが十分に整っていない離島を訪れ、現地の人々と交流するプログラムを導入しました。神戸先生は「参加した生徒たちは、厳しい環境の下でも楽しそうに生活する子どもたちの姿に衝撃を受け、幸せの意味や社会貢献の在り方について深く考えるようになりました。なかには『現地の人たちに寄り添った“真の支援”がしたい』と、将来に備えて、英語の勉強に熱を入れるようになった生徒もいます」と紹介しました。

さらに、2026年度入学生からは修学旅行の内容も刷新されます。中3では「沖縄本島と八重山諸島」を訪問し、高2では「フィンランド、エストニア」「ブルネイ、シンガポール」「台湾」の3方面から行き先を選択します。多様な文化や社会に触れることで、生徒の視野を広げ、「自分ごと化」をさらに促すプログラムへと発展させていく考えです。

一方、生徒一人ひとりの興味・関心を引き出し、「自分には何が合っているのか」を考える機会となっているのが、中1~高2を対象とした探究プログラム「クリエイティブチャレンジ(CC)」です。中1・2では地域や社会の課題をテーマに探究活動の基礎を学びます。中3以降は社会貢献を軸に学年を超えた縦割りチームを編成し、各人が興味を持ったテーマについて探究を深めます。神戸先生は「フィールドワークを必須としており、外国人観光客への英語インタビューなど、どのグループも足を使った調査を重ねています。その成果は探究祭で発表します。こうして培われた探究力やプレゼンテーション能力は、大学入試の総合型選抜でも大いに発揮されています」と説明しました。

そして、学力向上と自主的な学習習慣の定着を支えているのが、学習塾と連携した放課後の自立学習支援システム「文教ステーション」です。学校には、提携する学習塾の専任スタッフが常駐し、生徒一人ひとりの学習をサポートしています。入試広報部長の千葉悟先生は「中学生は夜7時30分まで、高校生は8時まで利用できるので、部活動後に復習や課題を済ませて帰ることも可能です。学習習慣を定着させるため、積極的な利用を促しています」と紹介しました。

同校は文教大学の付属校ですが、例年、文教大学へ進学する生徒は1割未満で、多くの生徒が国公立大や難関私立大への進学をめざしています。近年は、進学実績の伸長とともに進学校としての評価も高まり、中学入試の志願者数も増加しています。これを受け、2027年度からは1クラス増設し、募集定員をこれまでの144名から175名へ拡大する予定です。