学校説明会レポート
東京都市大学等々力中学校
2026年6月26日(金)
「ノブレス・オブリージュ」の精神を受け継ぎ、国際社会に貢献する人材を育成
東急グループの基礎を築いた実業家・五島慶太が1939年に創設した東横商業女学校を前身とする東京都市大学等々力中学校・高等学校は、2009年に現校名へ改称し、翌2010年に共学部を開設しました。「noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)=高潔の士にはそれにふさわしい責任と義務とが伴うものだ」の精神を大切に、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成をめざして、教育改革を進めています。
この日の説明会では、校長の草間雅行先生が同校の教育理念や特色について説明しました。「本校では創立者・五島慶太の遺志を受け継ぎ、教育理念に『高潔・英知・共生』を掲げています。この理念は学校行事や道徳の授業、ボランティア活動など、学校のさまざまな場面に息づいています」と話し、教育の強みとして次の三つを挙げました。
一つ目は「創意工夫された教育システムと学習支援プログラム」です。朝のホームルームで行う英単語学習や小テスト、放課後の補習、ICTを活用した双方向型授業、理科実験などを通して、基礎学力の定着を図っています。なお、中1・2の理科はすべて実験授業です。
二つ目は「教職員の熱意とチームワーク」です。学習計画を書き込む「TQノート」を活用し、生徒一人ひとりの授業予定や宿題、復習内容を担任が細かく確認したうえで、一人ひとりにコメントを返すなど、きめの細かい、ていねいな指導を行っています。また、教員は、低学年と高学年とで距離感を変えながらコミュニケーションを図り、段階的に自立を促しているそうです。
三つ目は、草間先生が「本校いちばんの強み」と語る「生徒の躍動」です。文化祭などの学校行事は生徒主体で運営され、説明会でも生徒がボランティアとして学校の魅力を紹介しています。草間先生は「ぜひまた本校へ足を運び、こうした生徒たちの様子をご覧ください」と呼び掛けました。
続いて、副校長の落合敏郎先生が、特色ある同校の教育について説明しました。最初に紹介したのが、学年ごとに学校行事と連動して取り組む探究活動です。事前学習から現地調査、事後の記録、振り返りまでを一連の学びとして位置づけています。たとえば、中2宿泊行事「自己発見と共生の旅」では、福島県の浜通りや会津地方を訪問します。原発事故や福島の歴史について話を聞き、現地の中学生とも交流。学校に戻ると、学びをまとめ、保護者に向けてプレゼンテーションを行い、この体験を今後の自分たちや社会にどのように生かすかを考えます。
また、日々の学習内容の定着を図るため、学習支援プログラムにも力を入れています。その一つが、学習計画を書き込む「TQノート」です。落合先生は「TQノートを活用することでメタ認知能力が養われ、時間を意識して学習に取り組めるようになります。主体的に学ぶ習慣も身につき、学力向上につながっています」と、その活用とメリットについて説明しました。
国際交流にも力を注いでいます。特に海外研修制度は充実しており、イギリスとシンガポールのいずれかを選べる高2の研修旅行をはじめ、イギリスの名門パブリックスクールのラグビー校との交流、最先端の医科学を学ぶオーストラリア夏季語学研修、中・長期留学など、多彩な海外プログラムを用意しています。さらに、国内で英語漬けの環境を体験する「グローバルスタディーズプログラム」や「イングリッシュ・サマーコース」も実施しています。
活発なクラブ活動も同校の特色の一つです。中高合わせた入部率は90%。落合先生は「上下関係や横のつながりは、人格形成に欠かせません。一方で、活動は週4日、夕方6時10分までと決め、学習との両立にも配慮しています」と述べました。なお、自習室は中1~高2が夜8時まで、高3が夜9時まで利用でき、クラブ活動後の学習にも活用されています。
最後に、2027年度入試について説明がありました。入試科目や試験時間が変更されます。詳細については学校ホームページで確認してください。

建物1棟を丸ごと自習室にした「都市大等々力リテラシーセンター」をはじめ、剣道部や弓道部が活動する武道場、7台のプロジェクターを備えたCLACルームなど、充実した学習・活動環境が整っています