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学校説明会レポート

学校説明会レポート

芝浦工業大学柏中学校

2026年7月13日(月)

「探究」「グローバル」「サイエンス」を柱に次世代のサイエンスコンピテンシーを育てる

芝浦工業大学柏中学高等学校は、「創造性の開発と個性の発揮」を建学の精神に掲げる共学の中高一貫校です。1980年に高等学校、1999年に中学校が設立され、「創造性」「主体性」「生きる力」「感性」「健康と安全」の五つを軸に、新しい文化を創出し、広く社会に貢献する有能な人材の育成をめざしています。

この日の説明会では、最初に、校長の中根正義先生が、高度情報化や少子高齢化に伴う社会の変化に触れ、「これからの時代は『生涯にわたって学び続ける姿勢』がますます重要になります。大学入学後も就職後も『学び続ける力』をどのように身につけるか。それがわたしたち中等教育機関に課せられた使命だと感じています」と語りました。

続いて、広報部長の辻奈美恵先生が教育内容について説明しました。同校では「研究基礎力」「問題発見力」「問題解決力」「自律的活動力」を「SS(芝浦サイエンス)コンピテンシー」と位置づけ、その育成に注力しています。教育の柱は「探究」「グローバル」「サイエンス」の三つです。

まず、探究では、中1から高3までの全学年で、問いを立て、調査・実験を行い、その考察を発信するサイクルを繰り返しながら、社会課題の解決につながる研究に取り組みます。辻先生は「最近では、その成果を国内だけでなく海外で発表する生徒も増えています」と話し、今年4月にタイで開催された「SCiUSフォーラム」で、高3の生徒2人が生物分野と物理分野で銀メダルを受賞したことを紹介しました。また、中3~高2の希望者を対象とした「グローバル探究ツアー」も実施しており、昨年度はアイスランド、今年度はスウェーデンとノルウェーで地形や地質、文化の違いを学びます。「海外経験の有無にかかわらず、生徒たちは積極的に英語で論文を読み、プレゼンテーションを行いながら、活躍の場を世界へ広げています」と語りました。

グローバル教育では、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学ぶことを重視しています。中3では学年全員が約1週間のニュージーランド研修に参加するほか、高1・2では、希望すれば、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダで短期留学を体験できます。近年は海外大学への進学を希望する生徒も増えており、今年度は世界トップレベルのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)へ2人が合格したとのことです。

サイエンス教育では、「本物に触れる」をモットーに、学校周辺の豊かな自然環境を生かした体験的な学びを展開しています。動植物の観察に加え、有毒ガスにも対応できる局所排気装置や、SEM(走査型電子顕微鏡)などの設備を活用し、大学レベルの研究にも取り組みます。また、高大連携による実験講座も充実しており、芝浦工業大学や東邦大学によるPCR法を用いたDNA分析講座、金沢工業大学による建築講座、福井県立大学恐竜学部との化石発掘プロジェクトなどを通して、専門的な知識を深めています。

なお、芝浦工業大学へ進学する卒業生は全体の約15%。内部推薦の権利を保持したまま他大学を受験することはできません。一方、内部進学を希望する生徒の一部は高3で大学の講義を受講し、一定の成績を修めれば単位を先取りできるほか、大学生や大学院生のサポートを受けながら「プレ研究」に取り組むことも可能です。すでに研究したい分野が決まっている生徒にとっては、大きな魅力となっています。

最後に、今年4月にカフェテリアを改装し、放課後の学習スペースとしても活用していることや、創立50周年を迎える2030年に向けた周年事業について紹介がありました。辻先生は「2029年には制服をリニューアルし、2030年には新校舎が完成します。楽しみに入学してください」と締めくくりました。